エンジニア兼3Dモデラーのsofie氏が2026年10月13日、3Dモデルに直接描けるペイントソフトドパペイント(公開時の名前はドパ描き)をBOOTHで無料公開しました。モデルを回しながら描きたい場所にそのままペンで描けるほか、ポーズを付けたまま描く機能や、3D上にベクターのパスを引く機能があります。作者によると、これまで人に見せずに自分で使ってきたソフトを公開したものです。
3Dモデルの上に直接描く
モデルや画像をウィンドウにドラッグ&ドロップすると、すぐに描き始められます。UV展開図を見ながら位置を合わせる必要はなく、3Dビューで見えている場所にそのまま描けます。作者がいちばん大事にしたのは描き心地で、筆圧の反応にも自信があると書いています。
ペンの種類は多く、インクペン、Gペン、鉛筆、水彩、油彩、ガッシュ、木炭などが並びます。ペンは自分で追加することもできます。レイヤー、消しゴム、塗りつぶし、取り消しとやり直しといったペイントソフトの基本機能はひととおり揃っています。3D上にベクターでパスを引いて正確な線を描けるほか、ベクターモディファイアも使えます。こうした機能の切り替えは、右クリックで出るパイメニューから行います。
ポーズを付けたまま描く
ポーズモードに切り替えると、モデルが持っているボーンを動かしてポーズを付けられます。Tポーズ、Aポーズ、腕を下ろしたポーズのプリセットがあり、作ったポーズは名前を付けて保存できます。ポーズの画面には、ウェイトを自動で付けるボタンも並んでいます。

2Dのペイントソフトとしても使える
3Dモデルを読み込まずに、普通のキャンバスに描くこともできます。作者は2Dのペイントソフトとしても自信があると書いていて、商品ページにも2Dで描いた画面が載っています。

シェーダーとベイク
表示に使うシェーダーはlilToon調をはじめ複数あり、自分で追加することもできます。レイヤー効果の種類が多く、ベイクの種類も豊富です。作者は、将来はモデリングとアニメーションにも対応する予定だとしています。
10月14日公開のv1.1.0
公開の翌日にはv1.1.0が出て、配布ファイルの名前もドパペイント(DopaPaint)になりました。UVアイランドごとの非表示が切り替えやすくなり、Linux版のビルドが加わりました。消しゴムで筆圧を使うかどうかを切り替えられるようになり、回転や拡大縮小の操作UIも小さくなっています。
価格・入手先
| 価格 | 無料 / Pro 3,000円(支援向け) |
| 対応OS | Windows / macOS / Linux |
| 作者 | sofie(@sofielovy) |
| 入手先 | BOOTH |
Pro版は今のところ無料版と機能の違いがなく、作者は支援に近いものだと説明しています。今後、ごく一部の高度な機能だけをPro版で有料にする予定はあるものの、基本機能はずっと無料のままにするとしています。描いた作品やファイルは、商用・非商用を問わず自由に使えます。macOSでは、アプリを起動する前にターミナルで隔離属性を外すコマンドを実行する必要があります。表示は日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ロシア語に対応しています。ダウンロードと起動の手順はBOOTHの商品ページにまとまっています。
管理人のひとこと
今月に入って、うちでもHoloPainter、ぺたぬり3D、YoluPainterと、アバターに直接描く3Dペイントソフトを続けて紹介してきました。ドパペイントで目を引いたのはポーズモードです。Tポーズのまま塗っていると、腕を下ろしたときに脇や袖の内側の塗りがどう見えるかは、リグを入れて動かすまで分かりません。塗る段階でポーズを付けて確かめられるなら、セットアップの後で塗り直しに戻る回数は減りそうです。
もう1つ気になるのはベクターの線です。アニメ調のキャラクターでは、服の縫い目やラインをテクスチャに描くことがあります。フリーハンドだと太さがそろわず、UVの切れ目をまたいだところで線がずれがちです。3D上でパスを引いて描いた線が、UVの切れ目をまたいだときにどう描かれるのかを試してみたいですね。



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