はいぱーつよつよ(やく氏・@Yak_HyperTYTY)が、3Dモデルにテクスチャを直接描けるWindows用のペイントツール「ぺたぬり3D」を2026年10月3日にBOOTHで公開しました。アニメ塗り・イラスト風の塗りに絞った作りで、VRChatのアバターや衣装に、いつものお絵かきと同じ手順で色を置けます。機能を絞った無料版のLiteも用意されています。
ぺたぬり3Dとは
UVのどこに描けばいいかを探さずに、3Dビューで見たままの場所へペンで描くためのツールです。FBX・glTF・GLB・VRM・OBJ・DAEのモデルを開けて、仕上がったテクスチャはPNGで書き出せます(PSDはStandard以上)。アバターの体だけでなく、UVのある衣装やアクセサリーも塗れます。

公開前の9月30日には、作者が開発中の画面を動画で紹介していました。
3DとUVのどちらから描いても線が途切れない
UVの区画を3Dビューの横に並べて表示し、3D側とUV側のどちらからでも描けます。3Dに描いた線はそのままUVにも入り、UVの継ぎ目をまたいでも線やぼかしが割れません。髪の内側や服の重なりなど、裏側や隠れた面にも描けます。

同じテクスチャを使っているマテリアルは1つにまとめて塗れます。まとめる対象は自動で見つけるほか、手で選ぶこともできます。
ブラシ42種と、イラストツールと同じレイヤー
Gペン・筆・エアブラシ・水彩などのブラシ集は42種あり、筆圧・入り抜き・紙の質感を設定できます。ペンタブレットはWindows InkとWinTabに対応しています。

レイヤーは合成モード26種・フォルダ・マスク・調整レイヤーを備えています。線を引き、塗りつぶしで色を置き、クリッピングしたレイヤーに影とつやを重ねる、という2Dイラストの手順をそのまま3Dの上で進められます。描いた絵は3Dの上で移動・拡大縮小・回転・自由変形・ワープでき、文字もその場で打てます。

左右対称とペンだけの操作
Mキーで左右対称に描けて、X・Y・Zの軸を組み合わせられます。ペンのサイドボタンで視点を回し、その場に出るパレットで色とブラシを切り替えられるので、キーボードに手を戻さずに塗り進められます。

ポーズを付けたまま塗る・lilToonの見た目で確かめる(Pro)
Pro版では、ボーンを動かしたりブレンドシェイプで表情を変えたりしたまま塗れます。Tポーズのままでは描きにくいわきの下や腕の内側も、腕を下ろした状態で描けます。頂点グループから塗る範囲を作ることもできます。

仕上がりの確認には、lilToonと同じ計算の影・リムライト・輪郭線を付けた表示(β版)が使えます。AOを焼いてレイヤーにする機能や、lilToon用のマテリアルを.unitypackageで書き出す機能もPro版に入っています。Unity 2022.3用の連携アドオンが同梱されていて、Unityからぺたぬり3Dを起動して塗り、保存するとUnity側に反映されます。元のファイルは書き換えません(Unityからの起動は無料版でも使えます)。

v1.1.0で下地を作る「お手軽ベイク」を追加
公開翌日の10月4日に出たv1.1.0では、Pro版に「お手軽ベイク」が加わりました。色白の肌、イラスト調の肌、柔らかな布・サテン・デニム・革風の衣装など12種類のプリセットから、描き込む前の下地をレイヤーとして作れます。肌の血色を足す場所は3Dビューで最大16点まで指定できます。
形から陰影を作るベイクも増えました。柔らかい陰影、上下・ポイントのグラデーション、くぼみとふくらみの強調、落ち影、縁の光、つやのハイライト、布目と色むら、薄い部分の透け色を、それぞれ新しい透明レイヤーに焼き込みます。全版向けには、3Dの面に沿う描き方(新しい初期値)、透明色で描いて消す機能、最大32点のグラデーションが入っています。
価格・入手先
| 価格 | Lite 無料 / Standard 1,500円 / Pro 3,000円(どちらもセール価格) |
| 対応OS | Windows 11(64bit) |
| 作者 | はいぱーつよつよ |
| 入手先 | BOOTH |
11月2日までのセールで、通常価格はStandardが2,500円、Proが4,000円です。StandardからProへのアップグレードは1,500円。Lite(無料版)はレイヤーがテクスチャセットごとに下地を含めて4枚まで、解像度は2048までです。PSDの読み書きはStandard以上、ポーズ・ブレンドシェイプ・lilToon表示・AOはProの機能です。Windows 10でも動きますがサポートの対象外とされています。版ごとの機能の違いは公式サイトに、使い方はマニュアルにまとまっています。
管理人のひとこと
ポーズを付けたまま塗れるのは、セットアップまで自分で持っている身としては気になるところです。Tポーズで塗った肩や脇の模様が、腕を下ろすと思っていた位置からずれていた、ということはよくあります。曲げた状態で描けるなら、ウェイトを直すのか絵を直すのかの切り分けもその場でできそうです。
昨日紹介したHoloPainterも同じイラスト風の3Dペイントですが、ぺたぬり3DはlilToonとUnityとの連携を前提にしていて、アバターの改変までを1本の流れで済ませる作りです。



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