Windows向けのソフトMatelumeは、平らな画像1枚から布、壁に掛ける絵、大理石、木材のPBRマテリアルを作り、Blenderや3ds Max(V-Ray・Corona)に持っていけるツールです。2026年10月1日に布・壁の絵・大理石それぞれの作り方を紹介する動画を公開し、最新の1.0.7では木材と、単色から始める作り方が加わりました。柄の画像を選び、実寸と繰り返しを決め、織りや刺繍、仕上げを選んで書き出す、という流れで作ります。
布:柄の画像に織り目と刺繍を付ける
布では、平らな生地にするか、模様を盛り上げるかを選び、織り方、ステッチ、縫製を設定します。作業中は実寸の3Dプレビューで見え方を確かめられます。動画では、柄の画像の実寸と継ぎ目のない繰り返しを決めてから、織り、ステッチ、仕上げ、ほつれのような不完全さを加えていく流れを見せています。

書き出しでは、カラーやノーマルなどのマップがセットで出力されます。

壁の絵:絵の具の凹凸や額縁を付ける
壁に掛ける絵では、絵の具を盛り上げる部分、金属にする色、ニスの光沢を選びます。額縁も付けて、そのままシーンに置けます。
大理石・木材:模様の大きさと仕上げを決める
大理石は、継ぎ目のない繰り返しにするか1枚の石板にするかを選び、模様の大きさと仕上げを設定します。壁全体に貼ったときの見え方と、近くで見たときの見え方の両方を確かめられます。
1.0.7で加わった木材は、平らな画像から突き板のマテリアルを作ります。Blenderのアドオンでは、木材を壁のパネル、テーブルの天板、選んだオブジェクトに実寸で貼れます。

Blenderと3ds Max(V-Ray・Corona)に実寸で持っていく
Blender用アドオン(Blender 4.2以降)と3ds Max用プラグイン(3ds Max 2025以降・V-Ray/Corona)が付属します。アドオンを使わずに、書き出したマップを手でつなぐこともできます。
テクスチャはUVに沿って貼ります。アドオンがオブジェクトごとに、UVの1単位が実際の表面で何メートルにあたるかを縦方向と横方向で別々に測り、柄が実寸になるよう大きさを合わせます。1.0.5より前は縦横をまとめて1つの値で測っていたため、Blender標準のUV球や円柱、細長いパネルでは最大70%ずれていました。1.0.5からは2%程度に収まるとしています。測った値はオブジェクトに保存されるので、あとで拡大縮小したときは「Fit real size」で測り直します。

公式サイトでは、Matelumeで作ったマテリアルを、手を加えずにBlenderのCyclesでレンダーした部屋を見本として載せています。部屋のシーンと家具はiMeshhのものです。
価格・入手先
| 価格 | 15ドル/月・150ドル/年(Pro) |
| 対応バージョン | Blender 4.2以降 / 3ds Max 2025以降(V-Ray・Corona) |
| 対応OS | Windows 10 / 11(64bit) |
| 作者 | Matelume |
| 入手先 | 公式サイト |
すべてサブスクリプションで、利用にはアカウントとインターネット接続が必要です。最初のPCを登録してから14日間は、Proのすべての機能をフルサイズの書き出し・透かしなしで試せ、試用が終わっても自動で有料に切り替わることはありません。最初の50人向けに、Proの全機能を年50ドルで使えるFounderライセンスも用意されています。チーム向けのStudioは2席からで、席数が増えると1席あたりの年額が150ドルから125ドルまで下がります。使う画像は、自分のデザインや利用許諾のある画像にするよう案内されています。カメラで撮った写真ではなく、スキャンやカタログの見本のような平らな画像向けです。
管理人のひとこと
室内の背景で、クッションやカーテンの柄だけは決まっているのに、生地の質感は自分で作らなければいけない、ということはよくあります。柄の画像から織りや刺繍まで付けてマップを出してくれるなら、その手間はかなり減りそうです。
3ds MaxとBlenderの両方に実寸で持っていけるのも、両方を行き来している身としてはうれしいところです。ただサブスクリプションのみなので、まず14日間の試用で、手持ちの柄からどこまでの生地が作れるのかを見てみたいです。



コメント