Maxonは、GPUレンダラー「Redshift」の最新版2026.8.0を2026年7月22日に公開しました。3ds MaxやMaya、Cinema 4D、Houdiniなど主要DCC向けのプラグインが対象で、各ホストの機能追加と多数の安定性改善が含まれています。
Redshiftとは
Redshiftは、映像・アニメ・ゲーム制作で広く使われているGPUアクセラレーテッドなレンダラーです。3ds Max、Maya、Cinema 4D、Houdini、Hydra(Solaris)などのDCCソフトにプラグインとして組み込んで使います。今回の2026.8.0は新機能の追加よりも、各ホストでの使い勝手の改善とクラッシュ修正が中心のアップデートです。
Redshift 2026.8のおもな新機能・変更点
- 3ds Max:マテリアルエディタのプレビューとビューポートで「RS Color Correct」が使えるようになりました。Global Post Effects(Optical Bokeh/Optical Distortion/Background)とRedshift Camera AttributesはIFL画像シーケンスに対応。.rsmapファイル(GI/Caustics/SSS)をフレーム番号を自動付与せずそのまま使うオプションも追加されています。3ds MaxネイティブOCIO使用時にRS Bitmapのカラーマネジメントが正しく効かない不具合や、UV Contextのオーバーライドがディスプレイスメントグラフに反映されない不具合も修正されました。
- Maya:Material Viewerがメインレンダー・IPR・マテリアルプレビューにブロックされなくなりました。Mayaネイティブのディスプレイスメントノードや、IPR/Material Viewer実行中の新規シーン読み込み、モーションブラー有効時などで起きていた複数のクラッシュを修正。openPBR/aiOpenPBR出力やSurface Tangent・Stateノードの不具合も直っています。
- Cinema 4D:RenderViewのメニューをハンバーガーボタンの横へ移動し、縦方向の表示スペースを節約。Particle Groupsでスケール/半径のソースを選べるようになりました。コマンドラインレンダラーのDOFがピクチャービューアと異なる不具合や、mographオブジェクトを含むシーンのクラッシュも修正されています。
- Houdini/Hydra(Solaris):Houdini 21.0.729に対応し、21.0.631のサポートを終了。Render Geometry Settingsにcusp smoothing angleが追加されたほか、マルチスレッドでのマテリアル抽出時のクラッシュなどが修正されています。
なお、Cinema 4Dユーザーは対応バージョンに注意が必要です。Redshift 2026.8.0はCinema 4D 2023/2024/2025および2026.3以降に対応しますが、2026.0/2026.1/2026.2とは互換性がありません。
各ホストの詳しい変更点はMaxon公式のリリースノートをご覧ください。
管理人のひとこと
マテリアルエディタのプレビューやビューポートでRS Color Correctの結果を確認できるようになったのは、ルック調整の試行錯誤が速くなる地味に効く改善だと感じます。自分はArnoldとセルルック用のPencil+4が中心でRedshiftは普段使わないのですが、今回はクラッシュ修正が多く、派手な新機能というより日々の作業を安定させる堅実なアップデートという印象です。Cinema 4Dは2026.0〜2026.2が非対応なので、アップデート前に自分の環境を確認しておきたいところですね。



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