Daniel Boxer氏の自動UV展開ツール「UVgami」に、ブラウザ版とデスクトップ版が加わりました。どちらも無料です。これまではBlenderアドオンとして配られていたツールで、10月6日に公開されたアドオン2.2.0と同時に、ブラウザ版とWindows・macOS・Linux向けのデスクトップ版が加わりました。モデルを読み込んでボタンを押すと、シームの位置を決めて、伸びをできるだけ抑えたUVを作ります。
ブラウザに3Dモデルを落とすだけでUVを展開できる
ブラウザ版はuvgami.comを開き、3Dモデルのファイルを画面に落としてUnwrapを押すと、UVの付いたモデルをダウンロードできます。アカウントは要らず、展開できる数にも上限はありません。展開した結果は商用でも使えます。処理はブラウザの中で行われ、モデルがサーバーに送られることはありません。
読み込めるのはOBJ・GLB・GLTF・FBX・STLと、Blender 4.1以降の.blendファイルです。OBJと.blendはOBJで、それ以外はGLBで書き出されます。公開後も毎日のように更新されていて、10月11日にハードサーフェスモード、12日に部位ごとにモードを自動で選ぶAutoモード、14日にシームを入れたくない場所を塗って指定する機能、15日に一部のアイランドだけを展開し直すツール、16日に.blendの読み込みが入りました。

2つのエンジンと、シームの量の調整
展開に使うエンジンは2つから選べます。OptCutsは伸びが最も少なくなる位置にシームを置き、仕上がりはいちばんきれいですが、ハイポリのメッシュでは時間がかかります。xatlasはとても速い代わりにアイランドの数が多くなるので、ライトマップや手早いテクスチャペイント向けです。Priorityの設定で、伸びを減らすほうへ寄せるか、シームを減らして大きなアイランドにするかを選べます。
ハードサーフェスモードにすると、シームが鋭いエッジや折れ目に入ります。アイランドは増えますが、シームが角に隠れるので、機械や人工物のモデルに向いています。キャラクターのような有機的なモデルには使わないよう、作者は説明しています。

数百万ポリゴンでも展開できるプロキシモード
プロキシモードは、メッシュを減らしたローポリのコピーを展開し、そのシームを元のハイポリのメッシュに移します。そのままでは遅すぎて展開できない、数百万トライアングルのメッシュでも扱えます。ブラウザ版でも使え、ハイポリで時間がかかるときはプロキシを入れたままにするのがいちばん速くなる方法だと、FAQで説明しています。

デスクトップ版とBlenderアドオン
デスクトップ版はエンジンをPC上で直接動かすので、ブラウザ版よりかなり速く展開できます。アプリに署名が付いていないため、初めて開くときにWindowsやmacOSの警告が出ます。
Blenderアドオン版は、ブラウザ版より機能が多く、複数のオブジェクトの一括展開、ウェイトペイントでシームを避けたい場所や伸びを抑えたい場所を塗る機能、似たパーツを重ねてテクスチャの面積を節約する機能などがあります。UVエディターのNパネルには、選んだアイランドや面だけを展開し直す・リラックスする・2つのアイランドを1つにつなぐツールが並びます。四角ポリゴンのメッシュでは、Transfer UVsの設定を使います。

アドオン版のエンジンは、OptCuts・xatlasに加えて、GPUで動くPartUVの3つです。PartUVはアイランドが少なく済み、密なメッシュでは速いことがあります。ただしCUDAが必要なのでWindowsとLinuxだけで動き、AIでパーツを分けるセグメンテーションのモードは、NVIDIAのライセンスにより商用では使えません。
価格・入手先
| 価格 | 無料 |
| 対応バージョン | Blender 4.3以降(アドオン版) |
| 対応OS | Windows / macOS / Linux(デスクトップ版) |
| ライセンス | GPL-3.0 |
| 作者 | Daniel Boxer |
| 入手先 | uvgami.com(ブラウザ版・デスクトップ版・アドオン)/ Gumroad(アドオン) |
ブラウザ版はChromeとEdgeの116以降、Firefoxの124以降、Safariの17.4以降で動きます。Gumroadのアドオンは0ドルから好きな金額を払って入手できます。ソースコードはGitHubで公開されています。アドオンのインストール方法と各設定の説明は、公式サイトのDocsにまとまっています。
管理人のひとこと
ブラウザに落とすだけでUVが付くのは、3ds Maxで作ったモデルでも使えるのがありがたいところです。背景の小物のように数が多くて、テクスチャをざっと塗れればいいものなら、まずこれで展開して、気になるアイランドだけ手で直す流れにできます。
気になったのは、シームを入れたくない場所を塗れる機能です。キャラクターの顔のように、継ぎ目が見えると困る場所を先に避けておけるなら、自動展開のまま使える範囲がかなり広がります。



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