HoloPainter|イラスト風の3Dモデルに直接描く、オープンソースの3Dペイントソフト

HoloPainterの画面。左の3Dビューに猫の頭を持つエイのようなキャラクター、右のUVビューに展開したテクスチャが表示されている CG全般

ゆうふゆ氏(@yuufyu)が、3Dモデルに直接テクスチャを描くペイントソフト「HoloPainter」を2026年10月3日にオープンソースで公開しました。手描き・イラスト風の3Dモデル制作に向けたソフトで、3DビューとUVビューのどちらでも描け、レイヤー・筆圧対応のブラシ・デカールを備えています。ストア版の「HoloPainter 3D」はMicrosoft Storeから無料で入れられます。

HoloPainterとは

作者が自分用に作っていたペイントソフトを、そのまま公開したものです。RustでUIはegui、GPU描画はwgpuを使って書かれています。glTF・GLB・FBXのモデルを読み込んでプロジェクトを作り、マテリアルとレイヤーを選んで3DビューかUVビューで描きます。作業は独自形式の.holopaintで保存し、テクスチャはPNGで書き出します。

3DビューとUVビューの両方で描き、マテリアルの境目もまたいで塗る

画面は左に3Dビュー、右にUVビューが並ぶ構成です。どちらに描いても、もう片方に同じ線が出ます。ストアの説明では、複数のマテリアルをまたいでつなぎ目なく塗ったり、ぼかしたりできることを特長に挙げています。塗りつぶしはマテリアル単位・メッシュ単位・ポリゴン単位から選べ、矩形や投げ縄で囲んだ範囲を塗る・消すこともできます。

モデルの胴体を選択範囲で赤く塗り、境目をぼかしている動画
囲んだ範囲を塗ってから境目をぼかす(画像:作者の紹介動画より)

ブラシはベーシックブラシ・ペン・マーカー・平筆・エアブラシなどのプリセットが入っていて、ぼかしと指先のフィルターブラシもあります。描くときの対称は3DのXミラーで取ります。

筆圧カーブをアプリ側で調整できる

ペンタブレットの筆圧に対応しています。設定画面で入力APIを選び、筆圧カーブを編集できます。元の筆圧と補正後の筆圧が並んで表示されるので、カーブを動かしながら効き方を確かめられます。

設定画面の入力タブ。入力APIにWinTabが選ばれ、筆圧カーブが表示されている
入力設定の筆圧カーブ(画像:Microsoft Storeより)

ペイント・塗りつぶし・色調整のレイヤーと、画像を貼るデカール

レイヤーはペイント・塗りつぶし・色調整・UV Mirrorの種類があり、レイヤーマスクも使えます。透過テクスチャにも対応しています。デカールは、モデルの表面に沿って貼るサーフェスデカールと、視点から投影するビュー投影デカールの2種類です。作者の紹介動画では、QRコードの画像をモデルの上で動かして位置を決めています。

QRコードの画像をデカールとしてモデルの上に置き、位置を動かしている動画
デカールで画像をモデルに貼る(画像:作者の紹介動画より)

レイヤー構造を保ったままPSDで書き出す機能もあります。ストア版では、このPSD書き出しがアプリ内で買い切りの「HoloPainter Pro」の機能になっています。

ライトテーマのHoloPainter。左にベーシックブラシ・マーカー・ペン・平筆のツール一覧、中央に外観設定のダイアログ
ブラシのプリセットと外観設定。テーマは明るい配色にも切り替えられる(画像:Microsoft Storeより)

ソースコードからのビルド方法はGitHubのREADMEにまとまっています。

価格・入手先

価格無料(PSD書き出しはアプリ内購入のPro)
対応OSWindows 10(19041)以降・x64
ライセンスMIT(ソースコード)
作者ゆうふゆ
入手先Microsoft Store / GitHub

Proの価格はアプリ内の購入画面にMicrosoft Storeの価格が表示されます。ストアの推奨環境はメモリ12GB・ビデオメモリ6GBで、最小はメモリ4GB・ビデオメモリ2GBです。READMEのライセンス表記では、同梱の日本語フォントだけはMITではなくSIL Open Font License 1.1になっています。

管理人のひとこと

手描き寄りのキャラや小物のテクスチャは、BlenderのテクスチャペイントかSubstance 3D Painterで描くことが多いと思います。Painterはこの用途には機能が多すぎて、Blenderはペンで描き続けるには少し重い、という両者の間に収まりそうな作りです。マテリアルの境目をまたいで塗れるのは、顔と髪を別マテリアルにしているモデルだと、目立たないけれど助かるところです。

レイヤー付きPSDで出せれば、最後の色の追い込みはPhotoshopやCLIP STUDIO PAINTに渡せます。2D側で仕上げる人には、ここが一番ありがたいところかもしれません。

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