写真から「32bit時代」の見た目のシームレステクスチャを作る専用ツール「Cycletex: Retro Texture Tool」が、2026年8月24日にSteamでリリースされました。開発・販売はDream Mix Games、価格は通常1,550円、8月31日までの10%オフで1,395円です。
汎用の画像編集ソフトで手順を組み立てるのではなく、写真1枚をタイル可能なテクスチャに落とすまでの工程を10段のタブに固定してあるのが特徴です。
工程が10段のタブとして並んでいる
画面上部のタブがそのまま作業順になっています。
- 1. Flatten Perspective(遠近をつぶす)
- 2. Crop(切り出し)
- 3. Downscale(縮小)
- 4. Flip & Rotate(反転・回転)
- 5. Remove Background(背景除去)
- 6. Refine Foreground(前景の整理)
- 7. Color Adjustments(色調整)
- 8. Make Seamless(シームレス化)
- 9. Offset(オフセット)
- 10. FX
左に作業画面、右に「Cycletex Final Preview」の別ウィンドウが常に出ていて、各タブでの操作結果が最終出力としてどう見えるかを見ながら進める作りです。
斜めから撮った写真でも正面から撮り直さなくていい
Flatten Perspectiveは、写真の中の面の四隅をクリックすると、4点目を置いた時点でその面を自動的に正面向きへ引き伸ばします。点はあとからドラッグして直せて、ポリゴンの内側をドラッグすれば形を変えずに選択範囲ごと動かせます。正方形に整えるオプションもあります。

縮小後のピクセル単位で切り出せる
Cropはダウンスケールより前に走ります。切り出し中のグリッドが「縮小後に8×8または16×16のチャンクが何個入るか」を先に見せてくれるので、半端なピクセルが出ない位置で切れます。スクリーンショットでは509×509の範囲を128×128へ、8×8のチャンクがちょうど収まる形で切り出しています。

背景抜きは色2つと前景検出の併用
Remove Backgroundは、色を指定して抜く方法と、中央にある主要な被写体を残すFind Foregroundの2通りがあり、併用もできます。色は2色まで指定でき、プレビューを左クリック・右クリックでそれぞれ拾えます。空を抜くための「White Sky」「Sample Top Corners」といった当たりの付け方も用意されています。
抜いた後に縁へ残る明るい輪郭を消すRemove bright edge haloと、その強さの指定もあります。

シームレス化は4通りから選ぶ
Make Seamlessの継ぎ方はSmart Stitch・Mirror・Cycle Seamless・No Stitchingの4つです。MirrorとCycle Seamlessは画像が大きくなる、という注記が画面に出ています。横だけ・縦だけの指定と、継ぎ目にかけるぼかしの幅も指定できます。

プレビューは2Dのタイル表示と、3Dの平面に貼った表示を切り替えられます。3D側は左ドラッグで傾けられるので、実際に地面に敷いたときの繰り返しの目立ち方を確かめられます。

チュートリアルはミッション形式
操作の習得はMissionsという課題形式になっていて、「Mountain」「Bark」「Wood Tutorial」といった課題ごとに、何ステップ目で何をするかが画面上部に出ます。ストアページによると、課題をこなすと架空の通貨がたまり、今後の機能で使う予定とのことです。開発者は「全体を少しゲームっぽくしたが、邪魔にはならない程度」と書いています。

そのほかにできること
- 色数の制限、色相・彩度・明度・コントラストの調整
- 切り出したあと自動で走るダウンスケール
- 独立したプレビューウィンドウ
- ModernとPixelの2テーマ(色は編集可能)
紹介動画とデモ
開発元のDream Mix Gamesが公開している紹介動画です(2026年8月10日公開・52秒)。写真を1枚読み込んでから、遠近をつぶし、背景を抜き、シームレスにするまでが通しで映っています。
価格と割引率はSteam側の表示がそのまま出るので、セールが終われば下のウィジェットも通常価格に戻ります。
無料のデモ版もSteamとitch.ioの両方から入手できます。開発者自身が「このツールが何をするものかを知るにはデモが一番早い」と書いています。
価格・入手先
- 対応OS: Windows 10以降(64bit)/SteamOS 3.0以降(64bit)※itch.io版はWindowsのみ
- 必要環境: 3.5GHz以上のCPU、メモリ8GB、VRAM 4GB、DirectX 10、ストレージ200MB
- 価格: Steam 1,550円(2026年8月31日まで10%オフの1,395円)/itch.io 9.99ドル(Steamのリリースセールに合わせて10%オフの8.99ドル)
- 無料のデモ版あり
配布はSteamのストアページとitch.ioの配布ページの2か所です。itch.io版のほうが先に出ており、Windows版のみの提供です。
管理人のひとこと
レトロゲーム風の見た目を作るためのツールという入口ですが、中でやっていることは「写真の遠近をつぶす」「継ぎ目を消す」「色数を落とす」で、どれも解像度を落としたテクスチャを作るときの基本の工程です。アニメの背景でも、遠景に敷く草や瓦の繰り返しを軽く作りたい場面はあるので、そこだけ切り出して使うこともできそうです。
作りとして目を引いたのは、切り出しの段階で縮小後のチャンクが見えるところです。128×128に落とす前提で切るなら、切った時点で半端が出るかどうかが分かるほうが手戻りは少なくなります。
まだ手元では試していないので、ここはストアページと公開されているスクリーンショットから読み取った範囲の話です。デモが出ているので、判断はそちらでできます。



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