QuadGuide|線を描いた所にエッジループが通る、Blenderのリメッシュアドオン

デフォルメの子どもの頭部のスカルプト(左)と、QuadGuideで四角ポリゴンに作り直したメッシュ(右) Blender

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれており、リンク経由で商品が購入された場合、当サイトに紹介料が入ることがあります。

Visiks氏が、スカルプトやスキャンを四角ポリゴンだけのメッシュに作り直すBlenderアドオン「QuadGuide」を10月31日に公開しました。ボタン1つの自動リメッシュに加えて、モデルの表面に線を描くと、その線に沿ってエッジループが通ります。価格は通常35ユーロで、発売記念価格は25ユーロです。

QuadGuideとは

オートリメッシャーとリトポのあいだを埋めるためのツールです。作者はBlender Artistsへの投稿で、オートリメッシャーは速いがループの位置を決められず、手でのリトポは思いどおりにできるが何時間もかかる、その隙間を埋めたかったと書いています。パネルは3Dビューポートのサイドバーに入り、リメッシュの計算は同梱のエンジンが裏で行うので、待っているあいだもBlenderは固まりません。

自動リメッシュでも、形に沿ったエッジフローになる

メッシュを選び、Character・Sculpt / Scan・Hard Surfaceのスタイルを選んで、四角ポリゴンのおおよその数を決めてRemeshを押します。エッジループは、目や口の周り、手足に沿って、ハードエッジに沿って流れます。結果は表示する前に、穴が開いていないか、面が裏返っていないか、つぶれた四角ポリゴンが無いかを確かめていて、問題のある所は結果のカードが選択してくれます。Show Original(Shift+Q)で元のスカルプトに切り替えて見比べられます。

BlenderでQuadGuideのパネルを開き、目の周りが粗いスカルプトの頭部(左)を、色分けしたパッチで四角ポリゴンに作り直した結果(右)
元のスカルプト(左)と、ガイドを使ってリメッシュした結果(右)(画像:QuadGuide公式サイトより)

公式サイトでは、Blender StudioのHuman Base Meshesなどの公開モデルで試した結果を並べています。デフォルメの頭は3,000を指定して3,068ポリゴン、160万ポリゴンのスキャンは3,000を指定して3,014ポリゴンで、51秒で終わっています。耳のふちや指先に、手直しが要る四角ポリゴンが数個出ることがあるとも書いています。

寄り添う2匹の犬の彫刻のスキャンを、四角ポリゴンのメッシュにした結果を前と後ろから見た画像
160万ポリゴンのスキャンをガイドなしでリメッシュした例(画像:QuadGuide公式サイトより)

ループを通したい所に線を描けば、そのとおりに流れる

作者が一番の目的としているのがガイドの機能です。表面に線やループを描くと、それがエッジループになり、線と線のあいだは四角ポリゴンで埋まります。公式サイトの例では、目と口を囲むループ、耳と首の周りのリング、頬とあごの線の9本のガイドを描き、1回のRemeshで4,212ポリゴンのメッシュにしています。ガイドに沿ったエッジはオレンジで表示されます。

頭部のスカルプトの目・口・頬・あご・首に、青いガイドの線を描いた様子を3方向から見た画像
目や口の周り、頬やあごにガイドを描く(画像:QuadGuide公式サイトより)

パッチネットワークとして描くと、描いている最中から、領域ごとにできるパッチと列の割り方が見えます。線ごとのエッジ数も自分で決められ、ポリゴンを細かくしたい所と粗くしたい所は、密度をペイントして指定します。描いたあとでガイドを動かしたときは、Updateを押すと、そのガイドに接する領域だけが数秒で作り直されます。

ガイドに沿ってエッジループが通った四角ポリゴンの頭部。ガイドに沿ったエッジがオレンジで表示されている
9本のガイドで1回リメッシュした結果。オレンジがガイドに沿ったエッジ(画像:QuadGuide公式サイトより)

途中まで手で張ったリトポの続きも任せられる

編集モードのツールもあります。選んだ部分だけのリメッシュ、穴埋め、2つのループのブリッジのほか、手で途中まで張ったリトポの残りを埋めることもできます。

上面が開いた円柱(左)の穴を、四角ポリゴンで埋めた結果(右)
編集モードのツールで穴を埋める(画像:作者のBlender Artistsへの投稿より)

価格・入手先

価格35ユーロ(発売記念価格25ユーロ)
対応バージョンBlender 4.2以降(4.2と5.2で動作確認)
対応OSWindows / macOS(Apple silicon・Intel) / Linux
ライセンスアドオンのPythonコードはGPL-3.0-or-later
作者Visiks
入手先Gumroad

無料版はありません。10月31日に0.5.0と0.5.1が出ていて、0.5.1では高密度のスカルプトでの計算が速くなりました。使い方は公式マニュアルにまとまっていて、作者はBlender Artistsのスレッドで質問や要望を受け付けています。

管理人のひとこと

オートリメッシャーだと、目や口の周りのループが思った所に来ないことがよくあります。そこだけ線で指定して、あとは自動で埋めてもらえるなら、顔のリトポはかなり楽になりそうです。境界を描いてパッチで埋めるNitro Retopoと近い考え方ですが、こちらは描いた線そのものがループになります。

デフォルメの頭の作例で、ほぼ指定どおりの数で収まっているのもうれしいです。スカルプトからアニメ用のベースを起こすときの下地として試してみたいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました