Nitro Retopo|高密度メッシュに境界を描いて分割・修復し、パッチでリトポするBlenderアドオン

高密度の三角形メッシュのキャラクターの頭部と、Nitro Retopoでパッチに分けて四角形でリトポした頭部を並べた紹介画像 Blender

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれており、リンク経由で商品が購入された場合、当サイトに紹介料が入ることがあります。

キャラクターアーティストのAdrien Rouquié氏(Adriflex・@adri_flex)が、高密度メッシュを分割・修復しながらリトポするBlenderアドオン「Nitro Retopo」を2026年9月21日にSuperhiveで公開しました。メッシュの表面に境界線を描いてパッチに分け、パッチごとにトポロジーの流れを選んで新しいメッシュを作ります。9月28日には1.3.0が出ています。

Nitro Retopoとは

作者が3Dキャラクターアーティストとして何年も抱えてきた必要から作った、と紹介しているアドオンです。対象は、AIで生成したモデル、スカルプト、3Dスキャンのように、パーツがくっついたまま密度だけが高いメッシュです。面を1枚ずつ足していくのではなく、既存の表面に境界を描いて領域ごとパッチに分けるので、数本の線で広い範囲を決められます。

最初に「Prepare Surface」で、Blenderのデシメートを使った作業用のコピーを作ります。元のメッシュには手を付けず、削減率は自動で決まります。FAQの例では、150万三角形の騎士のモデルが作業用で9万1千三角形になり、最終的なリトポは約3万5千三角形でした。

01 境界を描く:曲線・直線・フリーハンド・円で区切る

パッチの境界は、形に合わせて描き方を選べます。曲線・直線・フリーハンドのほか、楕円と円も描けます。Ctrl+Shiftで既存のエッジに沿って線を引け、描いた境界はあとから動かしたり消したりして直せます。

メッシュの表面に曲線・直線・フリーハンドで水色の境界線を描いている操作
曲線・直線・フリーハンドで境界を描く(画像:Adriflex Superhiveより)
表面に円を描き、Spaceを押しながら位置を動かしている操作
楕円や円も描ける(画像:Adriflex Superhiveより)

1.3.0では、Shift+Eで切れ目を1区間だけ消せるようになりました。Eは従来どおり枝ごと消します。始点と終点を選んで表面を渡る経路をプレビューしてから切る「Surface Path」も、実験的な機能として入りました。

Ctrl+Shiftで既存のエッジに沿って境界線を引いている操作
Ctrl+Shiftで既存のエッジに沿う(画像:Adriflex Superhiveより)

02 穴をふさぐ:開いた境界を埋めるかつなぐ

パーツを切り離して開いた穴は、ふさぐか、向かい合う境界同士をブリッジでつなぎます。適用する前に形を調整できます。

切り離したメッシュの開いた境界をふさいでいる操作
開いた境界をふさぐ・つなぐ(画像:Adriflex Superhiveより)

03 トポロジーの流れを選ぶ:角を決め、パターンとインセットを試す

パッチの角は、Vキーを押しながら頂点を指定して切り替えます。パッチの中の割り方はパターンを切り替えて試せ、Iキーでインセットを足せます。

色分けされたパッチの角をVキーで切り替えている操作
Vを押しながらパッチの角を切り替える(画像:Adriflex Superhiveより)
パッチの割り方を切り替え、Iキーでインセットを足している操作
パターンを試し、Iでインセットを足す(画像:Adriflex Superhiveより)

04 新しいメッシュを作り、そこから仕上げる

Generateを押すと、パッチから新しいメッシュができます。作者のチュートリアル動画では、UVも一緒に作られる流れを紹介しています。ほかのリトポツールとの併用もでき、Nitro Retopoで分割と修復だけを済ませて、分けたパーツをQuad Remesherなどにかける使い方もFAQで挙げています。

Generateを押してパッチから新しいメッシュができる様子
Generateで新しいメッシュを作る(画像:Adriflex Superhiveより)

操作の詳細は公式ドキュメント、更新内容はバージョン履歴にまとまっています。

価格・入手先

価格$25
対応バージョンBlender 5.2
ライセンスGPL
作者Adriflex(Adrien Rouquié)
入手先Superhive

ローンチ価格の$20での販売は2026年10月5日6:59(日本時間)で終了し、以降は$25です。

管理人のひとこと

スカルプトやスキャンのデータは、髪と顔、服と体がひと続きになっていることが多く、リトポの前にパーツを切り分けるだけで時間がかかります。分割と穴埋めまで同じアドオンの中で済むなら、その手間はだいぶ減りそうです。境界を描いてパッチを作る点は、以前紹介したReFace 2.0.5と近い考え方です。

分割と修復だけをNitro Retopoでやって、あとは使い慣れたツールに渡す使い方も作者が案内しているので、手持ちのリトポの手順に混ぜやすそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました