Artbyo3氏(@Artbyo3)が、型紙を描いて縫い合わせ、布シミュレーションで服を作るBlenderアドオン「Devil Designer」を無料でGitHubに公開しています。10月26日にリポジトリが作られ、10月31日にv0.11.0が出ました。対応はBlender 5.2以降です。
Devil Designerとは
2Dの型紙エディターと布シミュレーションを、Blenderの中でつないだアドオンです。ビューポートでCtrl+Alt+Dを押すと専用のエディターが開きます。型紙を描いてアバターの周りに並べ、辺を縫い合わせてから、シミュレーションで着せる流れです。シミュレーションにはBlender標準のクロスを使います。作者は10月29日に、シャツ1枚を5分で作る動画を投稿しています。
描いた型紙を、そのまま体の周りに並べられる
型紙は、長方形・多角形・楕円の各ツールで描き、ベジェのハンドルで曲線に整えます。内側の線、切り込み、ダーツも入れられます。辺の長さはセンチメートルで表示できます。左右対称のパーツは「Clone as linked twin」でリンクした複製にでき、片方の形を直すともう片方にも同じ変更が入ります。
型紙の形を閉じると、対応する3Dのパネルができ、型紙を直すとパネルも追従します。アバターには胸の前・背中・腰・二の腕といった配置ポイントが表示され、パネルを選んでポイントをクリックすると、体に沿って巻き付けるように置かれます。細かい位置はBlenderのGとRで調整します。

縫い合わせる辺の長さのずれを、着せる前に確かめられる
Sewツール(J)で辺を1本ずつ選んで、縫い合わせる組み合わせを決めます。辺の途中だけを縫う場合は、3DビューポートでShift+Jを使います。縫い目には向きの矢印と番号付きのバッジが付き、長さの差がセンチメートルとパーセントで出ます。差が1%を超えるとギャザーの警告になりますが、意図したギャザーなら、そのままシミュレーションに進めます。袖口やウエストのゴムのように縮めたい縫い目は、Shrinkで縮みを0・10・20・30%から選べます。

シルクやデニムなど、生地の物性に合わせてシミュレーションできる
Simulateを押すとドレープが始まり、途中で一時停止して確かめられます。生地はパーツごとにシルク・ニット・コットン・リネン・レザー・デニムのプリセットから選べます。v0.11.0では、実際の生地の物性に合わせて調整したプリセットと、数値を変えた自分用プリセットの保存が入りました。パーツごとに、形を固定する、シミュレーションから外す、襟やカフスのように硬くする、といった指定もできます。
Fキーで出るフィットマップは、布が伸びている所を赤、縮んでいる所を青で表示します。内側の服をメッシュにしておけば、その上に外側の服を重ねて着せることもできます。アバターのアーマチュアのポーズやシェイプキーにも追従します。

作った服は、別のアバターにも着せ直せる
型紙は編集できる状態のままライブラリに保存できます。別のキャラクターを選んでからライブラリの服を読み込むと、身長に合わせて自動で調整され、新しいアバターの配置ポイントに合わせて並びます。対応するポイントが無いパーツは、平らな配置に戻ります。
価格・入手先
| 価格 | 無料 |
| 対応バージョン | Blender 5.2以降 |
| ライセンス | GPL-3.0-or-later |
| 作者 | Artbyo3 |
| 入手先 | GitHub |
Blender Extensionsへの掲載は審査待ちで、今はGitHubのリリースからZIPを落として入れます。作者は、開発にAIツールを使っているとリポジトリに明記しています。v0.11.0には、新しく作った縫い目の向きが逆になることがある不具合が残っていて、縫い目を選んでBキーで直せます。インストール手順と各ツールの説明は公式ドキュメントにまとまっています。
管理人のひとこと
Blenderでも標準のクロスやGarment Toolで型紙から服は作れましたが、型紙を描く2Dエディターから着せたあとのフィットマップまでが1つにまとまって、しかも無料で使えるのはうれしいです。型紙を残したまま別のアバターに着せ直せるので、体型違いのキャラが何人もいるときに役に立ちそうです。
セルルックのキャラだと、出てきたシワをそのまま使うより、絵に合わせて整理し直すことになると思います。それでも服のあたりを最初に作るには十分そうです。10月28日から31日までに5回も版が上がっているので、Extensionsに載るころにどこまで固まっているかは見ていきたいですね。



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