RBF Nodes 4|複数の入力で補正シェイプや表情をまとめて動かす、ノード式のRBFソルバー

RBF Nodesのバナー。筋肉質な男性キャラクターの肩にRBFの入力の線が伸び、左にノードが並ぶ Blender

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3Dアニメーションとモーションデザインのスタジオbrave rabbit(@brave_rabbit)が、Blender用のRBFソルバー「RBF Nodes」のバージョン4を公開し、2026年9月30日(現地時間)に解説動画を出しました。複数の入力値から複数の値をまとめて動かす仕組みで、肩や股関節の補正シェイプ、表情リグのブレンドなどをノードで組めます。ソルバーを作り直し、リグを受け取る側のための無料のランタイム版も付いています。

RBF Nodesとは

Blenderのドライバーは1つの値で1つの値を動かすのは得意ですが、ボールジョイントとその補正シェイプやボーンのように、複数の入力で複数の出力を動かす場面では限界があります。RBF(放射基底関数)はそのための手法で、スタジオの社内リグでは昔から使われてきました。RBF Nodesはこれをノード式のソルバーとしてBlenderに持ち込んだアドオンで、入力と出力を決めていくつかポーズを登録すると、そのあいだをソルバーがなめらかに補間します。

バージョン4の解説動画です。RBFソルバーがなぜ必要でどう動くのかを説明してから、アドオンの主な機能を実際に使って見せています。

できること

  • 肩や股関節など、複雑なボーンの回転から補正シェイプを動かす
  • コントローラーの位置で複数のシェイプを混ぜる表情リグ
  • トランスフォームやカスタム値から、シェーダーやジオメトリノードのパラメーターを混ぜる
  • 補助ボーンや長いエクスプレッション、スクリプトが必要だったリグの挙動を組む

1つのソルバーで、いくつの入力からでもいくつの出力でも動かせます。扱えるのは位置・回転・スケール、カスタムプロパティ、シェイプキー、モディファイアー、シェーダーノード、ジオメトリノードで、オブジェクトとアーマチュアのボーンの両方に使えます。ポーズはソルバーの学習データとして記録し、あとから呼び出し・編集・無効化・更新ができ、既存のポーズに入力や出力を足すこともできます。

RBF Nodesのノードと、ワイヤーフレーム表示の男性キャラクター。プロパティがチャンネルごとのグループで正規化されるという説明
ノードで組んだソルバーと、補正シェイプを入れたキャラクター(画像:brave rabbitのGumroadより)

再生は軽く、コンストレイントの結果も入力にできる

重い計算はソルバーを有効にしたときに済ませ、アニメーションの再生中は軽い計算だけが残ります。結果は標準のドライバーで動かします。コンストレイントやドライバーで決まったトランスフォームも入力に使え、クォータニオンやコンストレイントで動く回転のぶれを抑えるスムージングも付いています。

Location InputからRBFノードを経てObject Outputへつながるノードと、コンストレイントに対応したという説明
コンストレイントの結果を入力に使える(画像:brave rabbitのGumroadより)

バージョン4で作り直したソルバー

バージョン4ではソルバーを作り直して安定性を上げ、トラブルの原因を探るための条件数の表示と、ブレンドの出発点になる半径の目安(Estimated Radius Scale)を加えました。標準のカーネルはWendlandになり、半径はどのカーネルでも同じように振る舞います。出力ごとに範囲を決められるので、シェイプキーは値の範囲内に収めつつ、位置や回転は登録したポーズの先まで動かせます。回転は最短の向きで比較・補間します。

設定一式はJSONで書き出し・読み込みができ、ポーズのデータを直したり版を比べたりできます。リグをほかのシーンにリンクしてライブラリオーバーライドで使うこともできます。UIは8言語に対応しています。

ポーズの一覧と、無効にしたポーズはソルバーの計算に入らないという説明
登録したポーズは個別に無効にできる(画像:brave rabbitのGumroadより)

リグを渡す相手のための無料ランタイム

RBF NodesはBlenderの標準機能ではないので、RBFの設定が入ったリグはアドオンがないと動きません。そのままでは、リグを使う全員にライセンスが要ることになります。そこで、設定の作成・編集ができず、既存の設定を再生・レンダリングするだけのランタイム版を無料で用意しています。リグと一緒にアニメーターやクライアントに渡したり、レンダーファームに入れたりできます。製品版のライセンスは1席ごとで、再配布はできません。

作者は、肘の補正のような1対1の関係なら普通のドライバーのほうが速くて扱いやすいとして、RBF Nodesはドライバーで足りない場面に使うものだとしています。シェイプキーエディター「SHAPES」と組み合わせて使う想定で、SHAPESは近日公開の予定です。

価格・入手先

価格15ユーロ〜(価格は購入者が決める・下限あり)/ ランタイム版は無料
対応バージョンBlender 4.2以降
作者brave rabbit
入手先Gumroad

バージョン4はソルバーを作り直したため、以前のバージョンで作った設定には互換性がなく、作り直しが必要です。製品版にはランタイム版とHTMLのドキュメントが同梱されています。

管理人のひとこと

肩の補正シェイプは、腕を上げる・前に出す・後ろに引くの組み合わせで欲しい形が変わるので、ドライバーを1本ずつ足していくと式がどんどん長くなります。ポーズを何個か登録してあとは補間に任せる、という組み方なら、作る側も直す側も見通しがよくなりそうです。

リグを渡す相手向けに無料のランタイムを用意しているのもありがたいところです。アドオンに頼ったリグは、受け取った側の環境で動かないと話が止まってしまうので、配る前提まで考えてある作りだと思います。

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