FaceBuilderなどで知られるKeenToolsが、写真から3Dの頭部を作るWebサービス「KeenFace」を2026年10月15日に公開しました。同じ人物の写真を読み込むと、MetaHumanのトポロジーを持つ頭部メッシュと4KのPBRテクスチャが数分で返ってきます。ブラウザで使うStudioと、自分のツールに組み込めるREST APIの2通りで提供されています。
KeenToolsは公開の告知で、KeenFaceを、Meshyのように写真から作れて、しかも制作にそのまま使える3D頭部のためのサービスだと紹介しています。公開時の約2分の紹介動画です。
どの頭も同じMetaHumanのトポロジーで作られる
作られる頭部は、誰の写真から作っても同じMetaHumanのトポロジーになります。頂点の並びがそろうので、複数の頭を同じリグやブレンドシェイプで扱えます。API版ではMetaHuman用のZIPも書き出せて、Unreal Engineに持っていってMetaHumanとして仕上げられます。人物ごとに合わせた51個のARKitブレンドシェイプも付けられます。
読み込む写真に合わせて、2つのモードを選べます。標準のモードは、同じ人物の写真なら1〜15枚まで、撮影日やカメラ、背景、照明がばらばらでも受け付けます。ネットで拾った参考写真や1枚だけの写真でも作れます。もう1つの「Scan Reconstruction」は、被写体を動かさずに照明をそろえて多方向から撮った2〜15枚の写真から、そのまま形を起こすモードです。こちらは撮影したカメラの位置も推定して返します。

髪を取り除いた4KのPBRテクスチャ
肌のテクスチャは4096×4096で、ベースカラー・ノーマル・ラフネス・スペキュラーの4枚が出ます。目は1024×1024、歯は2048×2048です。頭髪はテクスチャから取り除かれ、ひげはテクスチャに焼き込まれます。KeenToolsはXで、鼻や眉のまわりに小さなアーティファクトが出ることがあり、次のリリースで改善していくと答えています。Scan Reconstructionでは、クリーンアップをかけない写真そのままのテクスチャ(Raw)も選べます。

写真からUE5のMetaHumanまで
KeenToolsは10月21日に、Samborsky氏がKeenFaceで写真からベースメッシュを作り、UE5に持ち込んでMetaHumanとして仕上げるまでの動画を紹介しています。
主な特徴
- 同じ人物の写真1〜15枚から、MetaHumanトポロジーの中立顔の頭部を生成
- 肌は4KのPBRテクスチャ(ベースカラー・ノーマル・ラフネス・スペキュラー)、頭髪は除去
- 人物ごとに合わせた51個のARKitブレンドシェイプ
- Studioの書き出し: GLB・OBJ・PLY・STL・FBX、テクスチャ、表情のブレンドシェイプ
- APIの書き出し: GLB・OBJ・MetaHuman用ZIP、Scan Reconstructionでは推定したカメラのデータ
- 生成に失敗した頭はクレジットを消費しない
価格・入手先
| 価格 | 1クレジット0.1ユーロ(税別)・頭1つ150クレジット / 登録時に450クレジット無料 |
| 作者 | KeenTools |
| 入手先 | KeenFace |
頭1つの作成は、StudioでもAPIでも150クレジット(15ユーロ)で、書き出すファイルはすべて含まれます。登録時の450クレジットで、3つまで無料で試せます。クレジットに有効期限はありません。量の多い利用や、トポロジーのカスタマイズは個別の契約になります。撮影のコツはAPIリファレンスと撮影ガイドラインにまとまっています。
管理人のひとこと
うちの仕事はセルルックが中心なので、実在の人の顔を写真から起こす場面はほとんどありません。リアル寄りの案件でベースの頭を用意するときに、たたき台として使うくらいの距離感です。
KeenToolsは、写真を見ながら頭の形を手で調整していくBlender用のFaceBuilderをすでに出しています。KeenFaceはその合わせ込みを自動にして、MetaHumanのトポロジーとテクスチャまで一度に返してくれます。似ているかどうかを細かく詰めたいときはFaceBuilder、たたき台を早く用意したいときはKeenFace、という使い分けになりそうです。



コメント