Auto Unwrap|衣装は縫い目で切る、1クリックでUVを開くBlenderアドオン

Blender

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれており、リンク経由で商品が購入された場合、当サイトに紹介料が入ることがあります。

モデルを選んでボタンを押すと、どこで切るかを決めてUVを開き、パッキングまで済ませるBlender向けアドオン「Auto Unwrap」が、2026年9月23日にSuperhiveで公開されました。作者はMilad Kambari氏(3DRedbox Studio)です。

展開のしかたは、キャラクターやスカルプト向けのOrganic、機械・乗り物向けのSmart UV(Hardsurface)、衣装向けのGarment Seamsの3種類です。製品ページに掲載されているティーザーがこちらです。

先にパーツに分けてから開く、キャラクター向けの展開

Unwrap(Organic)は、モデルを読み取って切る位置を決め、各パーツをなるべく伸びが出ないように平らに開くモードです。エンジンはOptCutsをもとにしていて、キャラクター・クリーチャー・スカルプト、画像から3Dを生成したモデルを対象にしています。切れ目は、できるだけ見えにくい場所と対称の中心線に沿って入ります。

展開の前に、モデルは自動でパーツに分けられます。Show Partsで色分けして確認し、まとめたいパーツを選んで結合してから開く、という順番です。パーツは最大5,000まで扱えます。縫い目がパーツの境界をまたぐことはないので、パーツの分け方がそのまま切れ目の目安になります。

グリフォン像のモデルをパーツに分けてからOrganicで展開する操作(画像: Auto Unwrap)
Organic:パーツに分けて色で確認し、まとめてから開く(画像: Auto Unwrap)

車1台でアイランドの数が563から178に

Smart UV(Hardsurface)は、ハードサーフェスのモデルをパーツごとに投影していく高速なモードです。切れ目はモデル自体の形のラインに沿わせて最小限に抑え、左右で対になるパーツはまとめてテクスチャを共有させます。銃・乗り物・機械・キットバッシュ向けとされています。

製品ページでは、テスト用の車でBlender標準のSmart UVが563個のアイランドを作ったのに対し、Auto Unwrapは178個だったと比較しています。エンジンはAuto UnwrapとBlender標準から選べ、Piece Sizeや「Fewer / Balanced / Smoother」の切り替えで仕上がりを調整できます。Blender標準のSmart UVの設定もそのまま触れます。

バイクのモデルをSmart UV(Hardsurface)で展開し、UVエディタにアイランドが並ぶ様子(画像: Auto Unwrap)
Smart UV(Hardsurface):形のラインに沿ってパーツごとに投影(画像: Auto Unwrap)

作者のXには、車を丸ごと1クリックで開いている動画も投稿されています。

操作はビューポート上のカード1枚にまとまっている

操作系は、3Dビューポートの中に出る専用のカードに集められています。従来のサイドバーのパネルに切り替えることもできます。ボタンにカーソルを合わせると動きで説明するアニメーションが出て、処理中は進行状況のバーが表示され、Escで止められます。カードの色と角の丸みも変えられます。

UDIMへの振り分けと、同じ部品の重ね置き

パーツはUDIMのタイルに振り分けられます。モードは、オブジェクトごとに1枚のタイルへまとめるObjectと、テクセル密度がそろうようにアイランドを配分するBalancedの2つで、どちらでも1つのアイランドが2枚のタイルにまたがることはありません。

Pack Islandsで自動で並べ、Stack Repeatsを使うと同じ形の部品を同じ位置に重ねて、テクスチャの解像度を1回分で済ませられます。あとからタイル単位で詰め直すPack Againもあります。

ボール盤のモデルのUVをUDIMタイルに振り分けてパッキングする様子(画像: Auto Unwrap)
UDIMへの振り分けとパッキング(画像: Auto Unwrap)

体と頭は、キャラクターモデラーが切る位置で

全身や頭部は、キャラクターを作る人が切れ目を入れる位置で切り分けられ、アイランドは平らに、均等に並べられます。UVを持たずに届くスカルプト・スキャン・生成AIのキャラクターに向いている、というのが製品ページの説明です。

女性の全身モデルを展開し、チェッカー柄とUVのアイランドを確認する様子(画像: Auto Unwrap)
全身のキャラクターを展開(画像: Auto Unwrap)

衣装は服飾デザイナーが縫う位置で切る

Garment Seamsは、Marvelous DesignerやCLOから書き出してリトポした、クアッドの衣装のためのモードです。実際の服の縫い目の位置に切れ目を入れます。

  • トップス 袖口と袖ぐりの輪、襟、バンド、脇の下から体の横へまっすぐ下ろす線
  • パンツ 前後の中心線、脚の外側と内側の縫い目、ウエストバンド
  • ドレス・スカート ウエストと脇の縫い目

これらのルールは、アーティストが縫い目を入れた約40着の衣装から学ばせたものだとしています。

スチームパンク風のドレスにGarment Seamsで縫い目を入れて展開した様子(画像: Auto Unwrap)
Garment Seams:ドレスを縫い目の位置で切って展開(画像: Auto Unwrap)

自動のまま使うことも、1つずつ直すこともできる

基本は自動で、必要なところだけ手を入れられる作りです。製品ページが挙げている調整の手段は次のとおりです。

  • Seam Balance Less Stretch/Balanced/Fewer Seamsから、伸びと切れ目の数の兼ね合いを選択
  • Pick Islands On Model モデル上でアイランドを直接クリックして選択。Join Into Oneで複数のアイランドを1つに結合
  • Redo Selected Island 選んだアイランドだけを開き直し、ほかのアイランドは同じテクセル密度・同じタイルのまま維持
  • Preview Seams 展開する前に切れ目の位置を確認
  • Symmetry 左右対称のモデルは両側を同じように切り、アイランドを鏡像の対で出力
  • Built-in Lessons テクセル密度とUDIMのチュートリアルをパネルから呼び出し

日本語の吹き替え版チュートリアル付き

約30分のビデオチュートリアルは、英語のほかに日本語・韓国語・ドイツ語・ポルトガル語・スペイン語の吹き替え版が用意されています。作者はXで、自身のサービス「Redbox Dubbing」で吹き替えたと投稿しています。日本語版はこちらです。

価格・入手先

価格15ドル
対応バージョンBlender 4.2以降
対応OSWindows / Linux
ライセンスGPL
作者Milad Kambari(3DRedbox Studio)
入手先Superhive

動作条件はWindowsとLinuxで、macOSの記載はありません(製品ページの対応欄は4.1〜5.2と表示されていますが、ドキュメントと説明文は4.2以降としています)。パーツ分けの処理も含めて必要なものはアドオンに同梱されていて、別途の購入やインストールは要りません。作者の商品82点に使える25%オフのクーポン「lunch25」が出ていて、Auto Unwrapも対象です。クーポンのページには残り時間が出ていますが、終了日時は明示されていません。同じ作者のSmart Remesh 2も8月に25%オフが出ていて、今回の対象にも入っています。

インストール手順と各パネルの詳しい説明は、製品ページのDocumentationにまとまっています。

管理人のひとこと

UV展開はモデリングの最後にまとめてやる作業で、キャラクターだと衣装のパーツが増えるほど切れ目を入れるだけで時間がかかります。袖口や襟を輪で切る、脇の下からまっすぐ下ろす、という入れ方は手でやっても結局同じ場所に落ち着くので、そこを先に出してくれるのは助かりそうです。

作者は、以前紹介したSmart Remesh 2と同じMilad Kambariさんです。リメッシュで要らないループを落としてから、こちらでUVを開く、という順番でつなげて使えそうですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました