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Artell(@ArtellBlender)が2026年10月1日、Blenderのリギングアドオン「Auto-Rig Pro」3.78の変更点をまとめた更新履歴を公開しました。3.78は小さな更新を重ねてきた版で、9月25日から10月2日にかけて、顔のリグの自動配置の改善、別売りの自動スキンアドオン「Adaptive Auto Skinning」の顔への対応、Unreal Engine向けFBXのバインドポーズずれの修正が入りました。
Smartの顔のリグ配置で、髪やまつげを拾わない
Smartは、人型のキャラクターにボーンを自動で置く機能です。3.78では顔のリグの配置で、髪やまつげなどの余分なメッシュを避けて実際の顔の表面を自動で見つけるようになりました(可能な場合)。眼球の形も自動で判定するようになり、球か半球かを選ぶ設定はなくなっています。いろいろな形の眼球で中心の推定が改善され、眉のボーン「eyebrow_full」の位置と大きさも見直されました。ソフト眉とマスター眉は最初から有効になっています。

顔のリグ自体にも、上下のまぶたで別々に設定できる自動まぶたの調整や、まぶたのボーンを0本にする設定、目のハイライト用ボーン(Eye Spec)と鼻のボーンのオン・オフが加わりました。脚のSmart IK Poleは最初から有効になり、つま先のボーンは一般的な比率に近づけて3割長くなっています。

スキンの計算に、Adaptive Auto Skinningを選べる
スキン(バインド)の計算方式に、Jessy Leite氏の別売りアドオン「Adaptive Auto Skinning」を新しく選べるようになり、9月25日の更新ではその顔まわりの改善にも対応しました。Adaptive Auto Skinningは体と服のメッシュをまとめてGPUでボクセル化してウェイトを付けるアドオンで、指のあいだのような面が近い所だけ格子を細かくします。商品ページでは、202体のキャラクターで平均0.57秒(MacBook Air M4)で全身のバインドが終わったとしています。

既存のボクセル方式でも、ボクセルのメッシュでウェイトの付かなかった頂点を取り除き、最終的なメッシュのウェイトの不具合を直しています。
UE向けFBXのバインドポーズずれを修正
書き出しでは、FBXで書き出すボーンのトランスフォームの精度を上げ、UnrealやMayaで読み込んだときに長く出ていたバインドポーズのずれを直しました。10月1日の更新では行列の分解と再構成を取り入れ、Unrealでの別のずれも修正しています。リグの名前が「root」でないとき、UE向けの書き出しメニューに警告が出るようになりました。
- FBX:センチメートルでなくメートルで書き出す「Meters」設定
- FBX:カスタムプロパティのアニメーションを書き出し
- シェイプキーのあるメッシュだけを書き出す設定(アニメーションだけ書き出すときにファイルを軽くする)
- GLTF:StepとSamplingのパラメーターに対応、UE向けのルートモーションを再び有効化
- ボーンを親にしたEmptyの書き出しに対応
リターゲットとリグツールの改善
Remap(リターゲット)には、Auto-Rig Proで書き出したスケルトンから流し込むためのプリセットが加わり、「In Place」が複数のアクションに対応しました。リグツールでは、ChildOfの切り替えをAuto-Rig Pro以外のアーマチュアでも使えるようにし、ピッカーは複数のキャラクターを置いても重ならないよう表示を分けています。
価格・入手先
| 価格 | 50ドル(Full)/ 25ドル(Lite) |
| 作者 | Artell |
| 入手先 | Superhive |
Liteは本体の機能だけの版で、FullはSmart・Remap・FBX書き出しを含みます。Fullには10席(162ドル)と20席(227ドル)のライセンスもあります。Adaptive Auto Skinningは別売りで35ドル、対応はBlender 4.2〜5.2以降です。
管理人のひとこと
Auto-Rig Proは仕事の現場でも使われているアドオンです。指や背骨の本数を変えたり、尻尾や翼のような部位を足したり外したりでき、ピッカーの配置まで作り替えられるので、キャラごとの都合に合わせてリグを組み替えやすいのがいいところです。
顔のリグを自動で置くときに、髪やまつげのメッシュが邪魔をするのはよくある話です。アニメ調のキャラだと前髪が顔にかぶさっていたり、まつげが板ポリで別に付いていたりするので、そこを避けて顔の表面だけを拾ってくれるなら、置いたあとの手直しが減りそうです。
Adaptive Auto Skinningは服まで一度にバインドできるのが気になります。スカートや袖の重なったところは、自動のウェイトがいちばん崩れやすい場所なので、そこがどこまで素直に付くのか見てみたいですね。



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