Home Builder 5.2|部屋と家具を図面ごと組める無料Blenderアドオン

Blender

Blender用のインテリア設計アドオン「Home Builder」のバージョン5.2(5.2.4)が、2026年9月14日にBlender Extensionsで公開されました。開発者はAndrew Peel氏。キッチンや浴室、クローゼットといった室内を、部屋の作図からキャビネットの配置、図面の作成まで通して設計するためのアドオンで、無料・オープンソースで配布されています。

5.2で新しいUIと、キャビネットメーカーのライブラリ

Blender Extensionsの更新履歴に載っている5.2の変更点は次の4つです。

  • Blender 5.2に対応
  • ビューポートのHUD型の新しいインターフェース
  • 部屋のレイアウトツールの改善
  • Custom Wood Productsの面枠(フェイスフレーム)キャビネットのライブラリ

Custom Wood Productsは、米カンザス州で注文キャビネットを作っているメーカーです。Peel氏が公開した5.2の紹介動画(約21分)では、新しいインターフェース、改善された部屋のレイアウト機能、このライブラリの3点を中心に実演しています。

部屋を描き、キャビネットを壁に吸着させて置く

ここからはBlender Extensionsの説明に沿って、Home Builderでできることをまとめます。部屋は床・天井・照明ごと作図でき、キャビネットや家電は壁に吸着するように配置されます。キャビネットの寸法や構造は、右クリックで出るプロンプトから変更します。

壁一面の造り付け収納。上下のキャビネットの間に棚が並ぶ(画像: Andrew Peel)
造り付けの収納。右のライブラリから棚板や脚などのパーツも置ける(画像: Andrew Peel)

選択モードは、キャビネット単位のほか、ベイ(区画)・開口部・内部・パーツに切り替えられます。棚板や引き出しの中身だけを選んで扱うこともできます。

キッチンのキャビネットの棚板と引き出しが青くハイライトされた選択モードの画面(画像: Andrew Peel)
内部の選択モード。棚板や引き出しの中身だけが選ばれている(画像: Andrew Peel)

ドアと窓で壁に穴があき、立面図まで出せる

ドアや窓を置くと、壁の開口部は自動で切り抜かれます。組んだ部屋からは、寸法や注記を入れたレイアウトビュー(図面)を作れます。

キッチンの壁面を正面から見た立面図。吊り戸棚・レンジ・ドアの位置にインチの寸法が入っている(画像: Andrew Peel)
寸法入りの立面図(画像: Andrew Peel)

注記の機能には線・矩形・円の作図や寸法の追加があり、廻り縁(クラウンモールディング)のような細部の断面図も描けます。

天井高120インチの位置に廻り縁の断面と寸法を描いたCROWN DETAILの図面(画像: Andrew Peel)
廻り縁の断面図。右のパネルでモールディングの形を選べる(画像: Andrew Peel)

価格・入手先

価格無料
対応バージョンBlender 5.1以降
対応OSWindows / macOS / Linux
ライセンスGPL v3以降
作者Andrew Peel
入手先Blender Extensions / 公式サイト

Blenderの「機能拡張を入手」から検索して入れられます。3月に公開された5.1ではヤード・ポンド法とメートル法の切り替えが加わっていて、単位はメートルでも組めます。使い方の解説はPeel氏のYouTubeチャンネルにまとまっています。

管理人のひとこと

アニメの背景でも室内のカットは多く、キッチンや収納の寸法をそれらしく決めるのに毎回資料を探しています。キャビネットを置けば壁に吸着して、そのまま立面図まで出せるので、部屋の広さと家具の配置を詰めるところまでは一続きで済みそうです。

見本の画面はクラウンモールディング付きの、いかにもアメリカの住宅といった作りです。日本の団地やマンションのキッチンを作るなら、キャビネットの寸法から手を入れることになりそうですね。

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