HairBrush|モデルの上に直接ヘアカードを置いて整えるスタンドアロンツール

CG全般

Polytricity氏が、ヘアカードを置くためのWindows向けスタンドアロンツール「HairBrush」のベータ版v0.1.7を、2026年8月18日にArtStation Marketplaceで公開しました。無料のアルファ体験版があり、Indieライセンスが15ドル、商用ライセンスが40ドルという構成です。

製品ページの説明によると、モデルに直接ヘアカードを追加し、グループ単位で編集していくツールです。グルーミング系プラグインを覚えずに、ゲームキャラクター向けのヘアメッシュを用意することを狙いとしています。

HairBrushのヘアグループとパラメータのパネル(画像: Polytricity)
グループごとにカード枚数とポリゴン数が出る。右がカードの長さや曲げの設定(画像: Polytricity)

置く・塗る・吹き付ける・消すを持ち替えずに

カードの配置は、Shiftを押すごとにPlace(置く)・Paint(塗る)・Spray(吹き付ける)・Delete(消す)が切り替わる形です。モードを選び直すためにパネルへ戻る手間がありません。

Ctrl+クリックでPOSTモディファイア、Tab+クリックでクランプ(束ね)モディファイアが足されます。POSTを付けたグループはルートの値を直接いじれなくなる、といった依存関係も案内されています。パネル左側のPOST/CLUMPのタグをクリックすると編集、右クリックで削除、スライダーで効きの強さを決めます。

UVはグループごとに2通りの扱いがあります。UV Adjはスライダーで調整する方法、UV Preはテクスチャパネル上でカードの位置に枠をドラッグするか自動で割り当てる方法です。

Marmoset Toolbag 4でリアルタイム表示したヘアカードの結果(画像: Polytricity)
書き出した結果をMarmoset Toolbag 4でディザアルファ表示した例(画像: Polytricity)

髪以外にも使える

岩の上に草をカードで生やした作例(画像: Polytricity)
髪に限らず、岩に草を生やすような使い方もできる(画像: Polytricity)

作者は岩に草を生やした作例も挙げています。表面にカードを並べるという仕組みなので、髪に限った話ではありません。

動作環境と注意点

操作にはホイール付きの3ボタンマウスが必要です。右ボタンで回転、中ボタンで平行移動、ホイールでズームという割り当てです。

負荷については作者から具体的な注意があります。POSTやクランプのパスを足すほど毎フレームの計算が増えるため、1グループあたりPOSTエフェクターは4つ程度、クランプは1つに抑え、可能なところではSOLO表示を使い、性能に余裕のあるPCを用意してほしい、とのことです。テスト環境としてはRTX 3070Ti・i9 3.7GHz・64GBのゲーミングPCが挙げられており、中程度から下のスペックのノートPCでも、カード6万ポリゴンあたりまでは快適に動いたと書かれています。

ダウンロードしたファイルが未知のものとしてウイルス対策ソフトに引っかかる場合がある、という案内も添えられています。

まだ開発中のため一部の機能は変更される可能性があり、新しいバージョンで既存のプロジェクトファイルに影響が出ることもある、と明記されています。なおライセンスは買い切りで、アップグレードのために追加で支払う必要はないとのことです。

v0.1.7で入ったもの

  • ガイドの読み込みと保存に対応
  • マニュアルを開くボタンを追加

使った人の反応

ArtStationのレビューには2026年8月20日付でForester氏が5点を付けており、キャラクター制作でもっとも時間のかかる部分に対して非常に有望に見える、と書いています。

価格・入手先

  • 無料アルファ体験版 0ドル(一部機能が入っていない)
  • Indieライセンス 15ドル(個人利用と商用1プロジェクト)
  • 商用ライセンス 40ドル(プロジェクト数無制限・生成した髪の再販も可)
  • バージョン ベータ v0.1.7
  • 動作環境 Windows(スタンドアロン)

配布はArtStation Marketplaceで、本体のほかにマニュアルのPDF、ヘア用テクスチャのセット、デモファイルが同梱されています。作例の髪テクスチャはHair Strand Designerで作られたもので、こちらは別売りです。

管理人のひとこと

ヘアカードは、1枚ずつ置いていくと終わりが見えない作業になりがちです。かといってグルーミングから板に変換する経路は、覚えることが多いわりに最後は手で直すことになります。最初からカードを置く道具として割り切っているのは、目的がはっきりしていて分かりやすいと思いました。

グループごとにカード枚数とポリゴン数が出るのは、ゲーム向けだとありがたい表示だと思います。予算が決まっている場面で、どの束が重いのかをその場で見ながら削れます。まだベータで、プロジェクトファイルが新しいバージョンで影響を受ける可能性も明記されているので、無料版で操作の感触を見てから決めるのが良さそうです。毛束を作る道具ではカミジャムも取り上げましたが、あちらがパラメータから形を出すのに対して、こちらは手で置いていく方向です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました