ブラウザで動く毛束モデリング支援ツール「カミジャム(KamiJam)」が、BOOTHで無料配布されています。作者はジャム蔵氏。前髪・横髪・後ろ髪のフサ(毛束)メッシュをパラメータ操作で生成し、UV展開済みのOBJとして書き出せるツールで、公開は2026年7月30日です。
3Dソフトに依存しない、HTMLファイル1つのツール
カミジャムはプラグインではなく、ブラウザで動くアプリとして作られています。作者はその理由を「ご利用の3Dソフトに依存しないように」と説明しており、HTMLファイル1つなのでインストールも不要。ダウンロードしてダブルクリックするだけで動きます。
作者はキャラクター制作をしている中で、SNSで他の人の制作を見ながら「こういうのがあったらいいかも」と思って作った、としています。

できることは3つ
公式に挙げられている機能はシンプルです。
- ✓ OBJ形式の顔メッシュを読み込む
- ✓ フサグループ単位で、パラメータによる髪型作成
- ✓ OBJ形式で髪型メッシュを出力(UV展開済み)
入口と出口がどちらもOBJなので、普段使っているソフトが何であれ受け渡しできる作りです。書き出し時点でUVが展開済みという点は、髪のテクスチャを流し込む工程を考えるとありがたいところです。
顔メッシュに合わせて前髪から作っていく
商品ページの作例では、読み込んだ顔メッシュ(青)に対して、フサが生成されていく様子が段階的に示されています。まず前髪から。

パラメータを変えれば、同じ前髪でも印象の違う形が出ます。下はぱっつん寄りの作例です。

横髪・後ろ髪、跳ねた毛束まで
フサグループは前髪だけでなく、横髪と後ろ髪にも分かれています。グループ単位で扱うので、全体を一度に作るのではなく、部位ごとに調整していく流れです。

外側に跳ねる毛束も作れます。アニメ調のキャラクターだと後頭部のシルエットを作るのに欠かせない部分です。

価格・入手先
価格は無料です。あわせて500円の「支援版」も用意されていますが、作者は「中身は同じです」と明記しています。無料版で機能が制限されるわけではなく、支援したい人向けの選択肢という位置づけです。
作者は「私も多くの無料ツールに助けられました」として無料配布の理由を説明しており、カミジャムで作ったモデル(出力したOBJデータ)の商用利用もOKとしています。
ただし、ツール自体の無断転載・改変しての再配布・自作発言は禁止。利用は自己責任とされています。詳しい説明コンテンツは作成中とのことで、現時点では作者のX投稿が動作イメージを掴む手がかりになります。
配布はジャム蔵氏のBOOTHです。
管理人のひとこと
髪は、アニメ調のキャラクターを作るときにいちばん時間を持っていかれるところだと思っています。しかも面倒なわりに、作り方そのものは「板を並べて曲げる」の繰り返しなので、パラメータで出せるならそれに越したことはありません。カミジャムがうまいと感じたのは、プラグインではなくブラウザアプリにして、入口と出口をOBJに絞ったところです。おかげで3ds MaxでもBlenderでも同じように使えますし、導入で詰まる要素がほとんどありません。UV展開済みで出てくるのも実務的で、髪のテクスチャは縦方向に流すことが多いので、そこが整った状態で受け取れるのはありがたいです。作例を見るかぎり出てくるのは帯状のポリゴンなので、そのまま使うというより、たたき台を一気に作って自分で詰めていく使い方が合いそうだと感じました。無料で商用利用も可、しかもダブルクリックで動くとなれば、試さない理由が見当たりません。同じくブラウザで動くアニメ調の毛束ツールとしてはAnime Hair Studioもあるので、両方触って手に合うほうを選ぶのが良さそうです。



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