Gauntlet of Gods|5秒のカードアニメで参加するCGチャレンジ。締切は8月31日15時59分

CG全般

pwnisher(Clinton Jones氏)が主催するコミュニティ3Dチャレンジの13回目、「Gauntlet of Gods」が開催中です。期間は8月1日から8月31日まで。締切は日本時間の8月31日15時59分で、この記事の公開時点で残り4日です。

お題はトレーディングカードの3Dキャラクターと、そのカードが決まる5秒のアニメーション。提出したカードは、そのままコミュニティ製のカードゲームで遊べるカードになります。

どんなチャレンジか

参加者は自分の「チャンピオン」を1体デザインし、公式が配布するテンプレートと13種類のアニメーションを使って5秒の縦動画に仕上げます。あわせて、その動画から1フレームを選んで2Dのカード画像を作り、動画とカードの2点を提出する形です。

締切のあと、提出作品はGauntlet of Godsというカードゲームに実装されます。デジタル版は広告なしで無料、上位100作品はCREOと組んで実物のカードとして印刷・出荷され、その利益は全額ユネスコの文化的多様性のための国際基金(IFCD)に寄付されると案内されています。

Gauntlet of Godsのキービジュアル
チャレンジのキービジュアル(画像: Create with Clint公式サイトより)

参加のルール

公式のガイドラインで挙げられているのは次の点です。

  • 1人1作品、1作品につき1人。共同制作は不可
  • ライセンスキャラクター(版権もの)を使った作品は上位100作品の選考対象外
  • 生成AIの使用は禁止
  • テンプレートの使用は必須ではなく、技術仕様さえ満たせばどのソフトで作ってもよい
  • 年齢制限・国籍による参加制限はなし(一部の賞品に配送の制約あり)

生成AIの禁止範囲はFAQで細かく列挙されていて、image to image・image to video・image to mesh・text to image・text to video・text to mesh、AIレンダーエンジン、クリエイティブアップスケーラー、全自動生成のアニメーション、ComfyUIのワークフロー、各種ソフトに内蔵された生成AI機能まで名指しされています。

提出物の技術仕様

項目指定
解像度1080 × 1920 px または 2160 × 3840 px(縦)
フレームレート24 fps
フレーム数120フレーム(5秒)
ファイル形式MP4 / MOV + ZIP
コーデックh.264 / h.265
ファイルサイズ100MB未満

提出フォームに進む前にファイルチェッカーが用意されていて、この仕様を満たしているかを先に確認できるようになっています。

テンプレートと13種類のアニメーション

配布テンプレートはBlender・Cinema 4D・Unreal Engineの各プロジェクトと、素のFBXの4種類です(v3・8月4日更新)。中にはソースプロジェクトと作例レンダー、提供アニメーションが入っています。8月中の更新でFBXテンプレートがMayaと3ds Maxに読み込みやすく直され、Unreal Engineプロジェクトのアニメーションのねじれも修正されました。

アニメーションは近接戦闘の戦士から魔法使い、レンジャーまで13種類が用意されています。自分でアニメーションを付けても構いません。

2Dカードの作り方

カードは公式のCard Creatorで作ります。手順としては、完成した3Dシーンでカードオーバーレイを非表示にし、60〜115フレームの間からチャンピオンがよく写っている1フレームを選んでレンダリング、3Dアニメーション側にポストプロセスをかけているなら同じ処理をその静止画にも当ててから、Card Creatorに持ち込む流れです。書き出されるZIPはそのまま提出でき、開いて中身を触る必要はありません。

レンダリングした1フレームからカードを組み立てる流れ
選んだ1フレームにオーバーレイを重ねてカードにする(画像: Create with Clint公式サイトより)

オーバーレイではカードの色、パワーレベル、アビリティを選びます。パワーレベルは体力と行動順を兼ねていて、色とアビリティと合わせてカードゲーム上の挙動が決まる仕組みです。属性の取り得る値を絞ることでゲームとして成立させつつ、絵の自由度は残す、という設計だと説明されていました。

カードオーバーレイの3色とアビリティ
オーバーレイは色・アビリティ・パワーレベルの組み合わせで決まる(画像: Create with Clint公式サイトより)

賞品

1位はRokokoのフルパフォーマンスキャプチャ一式(Smartsuit Pro II、Smartgloves II、Headrig/Headcam)とCoil Pro、Rokoko Proの1年ライセンス、XPPenのArtist Pro 24(Gen 2)165Hz、JangaFXのElemental Suite買い切りライセンス+1年保守、Marvelous Designerの1年ライセンス、Gnomonの2026年秋学期のオンキャンパス講座1つ、Greyscalegorilla+KitBash3DのEverything Bundle 1年、Fox Render Farmの800ドル分クーポン、Action VFXの3Dアセットライブラリ一式など。2位以下も同じ構成で段階的に内容が下がります。

上位100作品にもElemental SuiteとMarvelous Designerの2か月ライセンス、KitBash3Dのアセットパック、100ドル分のレンダークーポン、Tシャツが用意されています。ほかにMarvelous Designerを最大限に活用した作品への特別賞500ドルもあります。

Gauntlet of Godsのキービジュアル
(画像: Create with Clint公式サイトより)

期間中に無料・割引になるツール

スポンサー各社がチャレンジに合わせて特典を出しています。無料提供とクーポンの2種類があり、どちらも期間が区切られています。

期間中まるごと無料になるもの

JangaFX Elemental Suite — チャレンジの期間中はスイート一式が無料で使えます。含まれるのはリアルタイムの流体シミュレーションEmberGen、液体のLiquiGen、地形生成のGeoGen、リアルタイムVFXアセットをプロシージャルに作るIlluGenの4本です。5秒の見せ場に炎や煙、水しぶきを足すならここから持ってこられます。

Marvelous Designer — プロモコード gauntletofgods を入れると期間中は無料になります。型紙を引いて布をシミュレーションする服作りのソフトなので、マントやローブをまとったチャンピオンとは噛み合います。

KitBash3D — キュレーションされたアセット20点が無料です。上位100作品への賞品にはCyberPunk、Oasis、Americana、Manhattan、Favelas、Medieval Siege、City in the Sky、DieselPunk、World War 2、Future Slums 2といったキットが並んでいるので、無料枠の20点もこの系統から選ばれているとみられます。

クーポン

Fox Render Farm — 最大80ドル分です。2026年8月1日から9月6日までに新規アカウントを作ると25ドル分が自動で付き、そのうえで2ドルのチャージをコード 13foxrender 付きで行うと55ドル分が加算されます。クラウドのレンダーファームなので、手元のマシンで5秒のレンダリングが重いときの逃げ道になります。

Rokoko ストア — コード pwnisher5 で5%オフです。モーションキャプチャの機材とソフトを扱っているところで、賞品にも同社の製品が並んでいます。

Greyscalegorilla + KitBash3D の Everything Bundle が200ドルオフ、Gnomon の個人向け講座1つが20%オフ(2026年秋学期、2027年冬学期、2027年春学期のいずれかで使用可)という枠も用意されています。ただしこの2つのコードは、記事作成時点では公式ページ上で伏せ字のままでした。

締切のあとの予定

いずれも日本時間です。

  • 8月31日 15:59 … 提出締切
  • 9月6日 1:00 … 全応募作のモンタージュ公開
  • 9月13日 2:45 … 上位100作品の発表配信
  • 9月19日 2:45 … 入賞者発表の配信

テンプレートの入手と提出はチャレンジの公式ページから行えます。FAQにはアニメーションの尺の使い方やカードのポーズについて細かい取り決めが並んでいるので、参加するなら一度目を通しておくと安全です。

管理人のひとこと

pwnisherのチャレンジは毎回テーマの縛り方がうまいのですが、今回は「5秒・120フレーム・縦画面」に加えて、60フレーム目でカードが決まってそのポーズを保つ、という構成まで決まっています。尺と構図が固定されているぶん、キャラクターの造形とシルエットで差を付けるしかない作りです。1体のモデルを詰める練習には向いた条件だと感じました。

アニメーションが13種類配布されていて自分で付けなくてもよいので、モデリングとルックだけで完結させられるのも助かります。テンプレートにMaya・3ds Max向けの記述はありませんが、FBXが8月中にその2つで読み込みやすいよう直されているので、普段使いのソフトから出しても大丈夫そうでした。

期間中はMarvelous Designerがプロモコードで無料になります。ちょうど2026.1でシワをブラシで描けるようになったところなので、布の多いチャンピオンを作るなら試す口実にはなりそうです。JangaFXのElemental SuiteとKitBash3Dのアセットも同じ期間だけ無料で使えるので、普段は値段で見送っているものを触る機会としても悪くありません。

正直なところ、この記事はもっと早く出せていればよかったです。8月1日に始まったチャレンジを、締切4日前になってから紹介する形になってしまいました。ここから1体を作り切るには厳しい日程です。無料になっているツールを試すだけなら期間内に間に合うので、今回はそちらから入るのが現実的だと思います。次のチャレンジは開始のタイミングで拾えるように頑張ります…!

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