Alpaca3D|リトポ・UV・ベイクを1本で通す無料ツール、Blender・Mayaとブリッジでつながる

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リトポロジー、UV編集、テクスチャベイクを1つのアプリにまとめた無料のWindows用ツール「Alpaca3D」が公式サイトで配布されています。紹介動画は2026年9月28日に、Stanislav Marakulin氏のYouTubeチャンネルで公開されました。執筆時点のバージョンは0.12.32。BlenderとMayaへのブリッジが付いていて、各ソフトから選んだメッシュを送って作業し、結果を戻せます。

アプリは「Retopo」「UV」「Bake」の3つのラボに分かれていて、同じシーンを共有しながら行き来します。

Retopo:参照メッシュの表面に沿ってローポリを組む

参照メッシュの上にローポリを組んでいきます。Createでメッシュを広げ、ContoursとStrokesでループを作り、Knife・Loop Cut・Fillでエッジを整えます。参照ジオメトリへのスナップと、MoveとRelaxのブラシでシルエットを詰め、左右対称でも作業できます。できたローポリは書き出すか、ブリッジで元のソフトに戻します。

Alpaca3DのRetopoラボ。緑とグレーに塗り分けたメイスのようなモデルと、右にhigh・lowのメッシュ一覧
Retopoラボ。参照メッシュ(high)の上にローポリ(low)を組む(画像:Alpaca3D公式サイトより)

UV:シームを入れたそばから展開し、拘束とロックで形を決める

UVレイアウトと3Dビューは選択を共有していて、どちらで作業してもかまいません。シームは手で入れるか、Auto Seamsで自動で入れます。自動展開をオンにしておくと、シームを1本入れるたびにUVがその場で開き直されるので、歪みの表示を見ながら切り方を決められます。Cutツールを使えば、モデルの上で直接シームを引けます。

アイランドの形は「拘束(Constraints)」で決めます。選んだエッジの列を水平・垂直・斜めの直線にそろえたり、アイランドの外形を円・四角・三角にしたりでき、グリッド状のトポロジーにはAuto Gridも使えます。形を決めたあとはInterior UV Alignmentで、拘束を守ったまま内側の歪みをならし直します。仕上がったアイランドはLock Shapeで形を固定し、位置・回転・スケールも個別にロックしたまま、残りのレイアウトを詰められます。

Alpaca3DのUVラボ。左にUVレイアウト、中央に3Dビュー、右に占有率91.20%の表示
UVラボ。UVレイアウトと3Dビューを並べて確認する(画像:Alpaca3D公式サイトより)

テクスチャの解像度の配分も手で変えられます。Vertex Densityのブラシで目のような目立つところにUVの面積を多めに割り当て、Density Fillで見えにくいところの面積を減らします。パッキングはテクスチャの縦横比・アイランドの間隔・外周の余白を指定して実行し、占有率を見ながら詰めます。仕上げにInflateでアイランドを空いた隙間へ広げることもできます。作ったUVはブリッジでBlenderへ送り返せて、拘束の情報も残るので、あとでAlpaca3Dに戻して続きから直せます。

BlenderからUVラボに送って、展開・拘束・密度の調整・パッキングを経てBlenderへ戻すまでの流れは、公式のUVラボのチュートリアルに手順付きでまとまっています。

Bake:ハイポリの細部をローポリに焼く

ハイポリとローポリをベイクグループに整理し、ケージのオフセットで投影を調整します。焼けるのはノーマル、AO、厚み(Thickness)、カーブチャー、位置の各マップ。全グループをまとめて焼くことも、選んだグループだけ焼くこともでき、3Dビューでマップを切り替えて確かめてから書き出します。ベイクの設定とシーンはBakeラボ側で別に持ちます。

Alpaca3DのBakeラボ。オブジェクト空間ノーマルを焼いたローポリと、右にマップの一覧
Bakeラボ。焼いたオブジェクト空間ノーマルをローポリ上で確認(画像:Alpaca3D公式サイトより)

価格・入手先

価格無料
対応OSWindows(x64)
入手先公式サイト / Microsoft Store

インストーラーは、セットアップ中に本体をダウンロードする小さな版と、122MBのオフライン版の2種類。どちらもインストール後はオフラインで動きます。Windowsのインストーラーはまだ発行元の署名(Authenticode)が付いていないため、発行元不明の警告が出ることがあると公式に書かれています。Microsoft Store版は少し古いバージョン(執筆時点で0.12.30)です。BlenderとMayaのブリッジはアプリに同梱されていて、公式サイトから単体でもダウンロードできます。開発はPatreonでの寄付で支えられています。

管理人のひとこと

リトポ、UV、ベイクと、モデルを仕上げる後半の工程を1本で通せるツールが無料で出てくるのは、個人で回している人にはありがたい話です。なかでもUVラボは作り込みが目立ちます。シームを入れるたびにその場で開き直されるうえ、辺を直線にそろえる・外形を四角にする、といった形の指定をアイランドごとに残しておけるので、手で直したところを崩されずに残りだけ詰められます。目の周りに解像度を寄せるような配分もブラシで塗れて、UV展開に時間を取られている人ほど使いやすく感じそうです。

気になるのは、まだインストーラーに発行元の署名が無いところです。会社のPCに入れるなら、そこで一度止まることになりそうです。

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