3Dflowは、フォトグラメトリソフトウェア「3DF Zephyr」の最新バージョン9.0をリリースしました。今回のアップデートでは、近年注目を集めている3D Gaussian Splatting(3Dガウシアン・スプラッティング)の生成機能が統合されたことが最大の目玉となっています。
3DF Zephyrとは
3DF Zephyrは、写真やビデオから高品質な3Dモデルを生成できるフォトグラメトリソフトウェアです。点群データ、3Dメッシュ、テクスチャ付きメッシュなど、多様な形式での出力に対応しており、幅広い用途で活用されています。特に、高密度な点群生成やメッシュ化においては、その性能と使いやすさで定評があります。
3D Gaussian Splatting生成機能の追加
3DF Zephyr 9.0では、ソース画像やビデオから直接3D Gaussian Splattingデータを生成できるようになりました。これにより、従来の点群や3Dメッシュに加え、新たな表現手法である3D Gaussian Splattingもフォトグラメトリワークフローに組み込むことが可能になります。この新機能は、3DF Zephyr Liteを含む全てのバージョンで利用可能です。
主な特徴
- 3D Gaussian Splatting生成機能の統合: ソース画像やビデオから直接、3D Gaussian Splattingデータの生成が可能になりました。
- フォトコンシステンシー速度の向上: 大量の点群データを扱う際のフォトコンシステンシー処理速度が改善されました。
- 衛星データタイル表示: ビューポート内に衛星写真やハイブリッドマップのデータを表示できるようになり、位置情報の把握や参照が容易になりました。
- 新しいカメラコントローラー: バブルビュー画像上でのコントロールポイント設定や要素描画が直感的に行える、三脚スタイルの新しいカメラコントローラーが追加されました。
- 統一された選択ツール: 「By Hand」「Plane」「Color」「Points」「Triangles」といった各サブツールで、操作対象を選択するセレクターが統一され、使い勝手が向上しました。
- 関心領域(Volume of Interest)選択: 全ての選択サブツールで、関心領域を指定して選択できるようになりました。
- メッシュ入力対応のポイントフィルタリングツール: ポイントフィルタリングツールがメッシュデータを入力として受け付けられるようになりました。
- ESRI i3sタイル形式でのメッシュエクスポート: ESRI i3s tiled mesh形式でのエクスポートオプションが追加されました。
- カスタム座標系への変換エクスポート: カメラ、点群、メッシュ、テクスチャ付きメッシュ、オルソフォトなど、全てのオブジェクトをエクスポート時にカスタム座標系へ変換するオプションが追加されました。
- ビデオストリーム用プリセット: シーケンシャルウォークスルーやビデオストリーム向けの新しいプリセットが用意されました。
- 疑似メルカトル(Pseudo Mercator)座標系サポート: 疑似メルカトル座標系への対応が追加されました。
- 参照系オンライン取得機能: プロジェクト座標系を自動で検索・ダウンロードする機能が追加されました。
- CSV形式でのカメラ統計・再投影データエクスポート: カメラ統計情報や再投影データなどをCSV形式でエクスポートできるようになりました。
- GCP・チェックポイントの用語とレポートの明確化: 地上基準点(GCP)とチェックポイントに関する用語やレポート表示がより分かりやすくなりました。
- ffmpegライブラリの更新、高DPIレイアウト修正など、多数の品質改善。

詳しくは3dflow.netをご覧ください。
管理人のひとこと
3D Gaussian Splattingの生成がついにZephyrでも可能になったのは、今後の3Dデータ制作において非常に大きな変化をもたらす可能性を秘めていると感じます。特に、キャラクターの細かな衣装のディテールや、複雑な造形を持つ小物のスカルプト部分などを、これまでのメッシュベースの手法とは異なるアプローチで表現できるようになるのは興味深いです。フォトグラメトリで得られたモデルを、そのままリアルタイムレンダリング環境で活用する際の選択肢が広がることを期待しています。ただ、現時点ではまだ新しい技術のため、自分の普段のセルルック制作フローにどう組み込めるか、もう少し検証が必要だと感じています。



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