Wheel Gen|シードを変えるだけで車やバイクのホイールを作り分け、リグまで付けられるBlenderアドオン

Wheel Genのロゴと、乗用車・自転車・馬車・スケートボードなど色や形の違うホイールとタイヤが並ぶ画像 Blender

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Paulo Antunes氏のBlenderアドオン「Wheel Gen」が、2026年10月18日にSuperhiveで公開されました。乗用車からトラクター、自転車、馬車まで、車輪の付いた乗り物のホイールとタイヤをプロシージャルに作るアドオンです。シードの数値を変えるとリムやトレッドのデザインが変わり、そのままリグを付けて動かしたり、ゲームエンジン向けに書き出したりできます。

シードを変えるだけで、別のデザインのホイールを作れる

シードの数値を変えると、リム・トレッド・ブレーキ・ホイールキャップが組み替わった新しいホイールが一瞬で作られます。気に入った部品はロックしておけるので、ほかの部品だけを作り直すこともできます。同じシードからは必ず同じホイールが作られます。アップデートしても同じシードからは同じ結果が出るようにすると、FAQで説明しています。

シードを変えるたびにリムとトレッドのデザインが変わるホイールのアニメーション(画像: Wheel Gen)
シードを変えるたびに別のホイールが作られる(画像: Wheel Gen)

ホイールは用意されたアセットから選ぶのではなく毎回生成するもので、実在のブランドのデザインを写したものでもないと作者は書いています。作ったホイールは商用のレンダリング・アニメーション・ゲームに使ってよいとのことです。

15種類の乗り物に合わせて作り分ける

乗り物のカテゴリは15種類、ホイールの種類は34種類あります。大きさを変えて使い回すのではなく、カテゴリごとに別のルールで形を作ります。

  • 乗用車・SUV・レース ツーリング/スポーツタイヤ、マッドテレーン、サーキット用のスリック、ドラッグレース用の太い後輪と細い前輪
  • クラシック ホイールキャップ付きのスチールホイール、ワイヤーホイール、木製のスポーク、ホワイトリボン
  • バイク・自転車 スポーツ、モトクロス、スクーター、ロード、MTB、BMXなど。ハブやスプロケットも作る
  • トラック・トラクター・建機 ダブル/トリプルタイヤ、トラクターのラグタイヤ、ホイールローダーやフォークリフト、鉱山用ダンプ
  • そのほか スケートボード、インラインスケート、キックスクーター、馬車や荷車の木製の車輪、カート、ATV、モンスタートラック
乗用車・SUV・レース・クラシック・カート・バイク・自転車・トラック・トラクター・建機・馬車など15カテゴリのホイールを並べた一覧(画像: Wheel Gen)
15種類の乗り物のカテゴリ(画像: Wheel Gen)

接地でつぶれるタイヤと、1クリックで付くリグ

タイヤは地面に触れたところが平らにつぶれ、サイドウォールにしわが寄ります。地面からの高さでつぶれ方が決まるので、転がしても落としても、リグに載せても自動でつぶれ方が変わります。空気圧の低いタイヤのような見た目にもできます。

同じタイヤをつぶれなし、つぶれ100%、空気圧25%の3通りで並べた比較(画像: Wheel Gen)
左からつぶれなし・つぶれ100%・空気圧25%(画像: Wheel Gen)

ボタン1つで、移動・ステアリング・サスペンション・回転のコントローラーを持つリグを付けられます。移動させるとタイヤは自動で回ります。乗用車、バイク、三輪車、4×2から8×4までのトラック、トレーラーを引くセミトラックまで組めて、サスペンションアーム、ショックアブソーバー、車軸、フレームも車輪の動きに合わせて動きます。

乗用車・SUV・レース・クラシック・バイク・自転車・ATV・モンスタートラック・トラック・トラクター・荷車・馬車のシャシーと車輪のセット(画像: Wheel Gen)
リグを付けた乗り物のセットとシャシー(画像: Wheel Gen)

リグはドライバーとコンストレイントだけで組まれていて、アドオンを入れていないPCで開いても動きます。手持ちの車のモデルにも使えます。車のホイールを選んでFit to carを使うと、サイズ・左右・親子関係を合わせて新しいホイールに置き換えられます。

走ったあとにタイヤの跡を残す(ベータ版)

タイヤの跡は、そのタイヤのトレッドの模様から作られます。アニメーションに合わせて地面に付き、時間がたつと乾いて薄くなります。跡の種類には、濡れた路面・泥・砂ぼこり・ゴムがあります。まだベータ版で、FAQでは直線とゆるいカーブがいちばんきれいに出ると案内しています。

乗用車の濡れた跡、SUVの泥、ATVの砂ぼこり、トラクター・バイク・モンスタートラックのゴム跡が地面に残る様子(画像: Wheel Gen)
タイヤの跡(ベータ版)。濡れた路面・泥・砂ぼこり・ゴム(画像: Wheel Gen)

溝や文字までメッシュで作る

トレッドの溝はメッシュを実際に削って作り、サイドウォールの文字も盛り上がった形状で入ります。205/55R16のようなサイズ表記やDOTコード、ストライプ、ホワイトリボンも付けられ、サイドウォールとセンターキャップには自分のロゴを入れられます。ショルダーのブロックやサイドウォールの丸みもノーマルマップではなく形状で作られているので、寄りのカットでも形が崩れないと作者は説明しています。

ブレーキはベンチレーテッド、ドリルド、スリットのディスクに、フローティング/固定のキャリパー、ドラムブレーキ、自転車のリムブレーキまであります。ほかに、ホイールナット、エアバルブ、スノーチェーン、ボルト留めの2ピースリムも作れます。

ベンチレーテッド・ドリルド・スリット・カーボンセラミックの4種類のブレーキディスクとキャリパー(画像: Wheel Gen)
ブレーキディスクとキャリパーの作り分け(画像: Wheel Gen)

マテリアルもプロシージャルです。部品ごとの色と全体のパレットを設定でき、部品ごとに5つのプリセットと、汚れ・摩耗・サビの表現があります。プロシージャルマテリアルとベイクはCycles向けの機能で、EEVEEやゲームエンジンで使うときはテクスチャにベイクしてから使います。

ゲームエンジン向けに書き出せる

  • PBRテクスチャのベイク(ベータ版) タイヤ・ホイール・小物の3セットに、ベースカラー・ラフネス・メタリック・ノーマル・AOを出力。Unreal(ORM+DirectXノーマル)、Unity、Godot向けにまとめる
  • ゲームアセット向けの設定 全部品のUV、ローポリモード、ポリゴン数の上限
  • 書き出し LOD、一括生成、サムネイル付きのアセットブラウザー登録、FBX/glTFの書き出し(SM_/UCX_の名前付け)
  • 操作 部品ごとのタブを持つビューポートのHUD、右クリックでキーフレーム、サムネイルで選べるスタイルのプリセット、分解図の表示、スタジオのシーン

作業はすべてBlenderの中で完結し、インターネット接続やアカウントは要りません。UIは英語とポルトガル語に対応しています。

価格・入手先

価格29ドル(個人・1シート)/ 79ドル(スタジオ・5シートまで)
対応バージョンBlender 4.4〜5.2
ライセンスGPL
作者Paulo Antunes
入手先Superhive

価格はどちらも発売記念の価格と書かれています。公開にあわせて、14日間または先着40件まで50%オフになるクーポンも出ています。

各機能の詳しい使い方は、製品ページのDocumentationにまとまっています。

管理人のひとこと

背景に置く車や自転車は、ホイールまわりの形が細かいわりに、台数をそろえようとすると1台ずつ作り分けるのが面倒なところです。シードを変えるだけで別のデザインのホイールが作れるなら、モブの車を何台か並べたいときの手間がだいぶ減ります。

気になったのはリグのほうです。ステアリングとサスペンションのコントローラーが入り、走らせるとタイヤが勝手に回るところまで1クリックで済むなら、車が少し動くだけのカットのセットアップはかなり楽になりそうです。リグはBlenderのドライバーとコンストレイントで組まれているので、3ds Maxへ持っていくと形だけになりそうですが、Blenderで完結するカットなら試してみたいですね。

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