FABOTANIC|41系統の草木をブラウザで作ってGLBで書き出せる無料ツール

CG全般

トミナガハルキ氏(AMIX・@asobodesign)が、草木の3D素材をブラウザ上で作れる無料ツール「FABOTANIC(ファボタニック)」を2026年9月28日に公開しました。木・草花・シダ・観葉植物・サボテンなど41系統の植物を数値とシードで仕立てて、GLB・透過PNG・Three.js用のZIPで書き出せます。アカウント登録は不要で、商用の作品にも組み込めます。

41系統の植物を数値とシードで仕立てる

左の一覧から植物の種類を選び、高さ・枝の始まる位置・葉の量・色や質感を数値で調整します。「形をシャッフル」を押すと、同じ設定のまま別の個体になります。設定はJSONに保存して、あとから読み込み直せます。

  • 樹木12系統(広葉樹A〜E、花木A・B、針葉樹A〜C、竹類A・B)
  • 草・野花15系統(野草パッチ、細葉草本、穂草、枯れ草株、タンポポ型、オオバコ型、野花、三小葉草本)
  • シダ・観葉5系統
  • 乾燥地・南国8系統(多肉、サボテン、ヤシ型、ソテツ型)
  • 野草フィールド(草・クローバー・広葉雑草が混ざる植生面)

野草フィールドは、面積(1〜64m²)・密度・群生度・空白の強さのほか、日当たり・湿り気・踏圧・季節進行といった環境の条件でも草地の状態を変えられます。地面も一緒に書き出せます。

低い目線から見た草原。赤い花と穂草が一面に咲き、奥に木々が並ぶ
作例「野の花の草原」。野草パッチに野花を混ぜ、奥は花木と広葉樹(画像:FABOTANIC公式サイトより)

通常とローポリ、置く距離でモデルを選ぶ

見た目のスタイルは、細部まで表現する「通常」と、専用の面構成で作る「ローポリ」の2つです。モデルの用途も近景・中景・遠景から選べて、遠くに置くものほど軽いモデルになります。遠景の表現は植物とスタイルによって異なり、一部の通常樹木は画像を使った軽量モデル、それ以外は簡略化した立体モデルなどになります。

通常スタイルの樹木9系統(広葉樹A〜E・花木A・針葉樹A〜C)は、近景・中景・遠景の3モデルを距離で切り替えるZIPで保存できます。遠景には数千本を並べるための配置用コードも付きます。

ローポリの木々と草に囲まれた池を見下ろした丘の景色
作例「ローポリの丘」。見た目のスタイルを「ローポリ」にして書き出した樹木と草(画像:FABOTANIC公式サイトより)

書き出せる形式

  • GLB(形状とPBRの質感を1ファイルに。テクスチャは512px〜2K)
  • 透過PNG(背景なしの画像・長辺1,600px)
  • 生成設定JSON(種類・設定値・シード)
  • Three.js ZIP(GLB、読み込み用コード、最小サンプル、AI向けガイド)
  • 樹木LOD ZIP(近景・中景・遠景の3モデルと距離切替のコード)
  • LOD ZIP(野草フィールドの近景・中景・遠景と配置情報)

Three.js ZIPには、コーディングAI向けの説明書「AI_README.md」と、寸法・原点・対応機能をまとめた「asset.json」が入っています。Claude CodeやCodexなどにZIPごと渡して、植物の大きさや置き方を推測させずにゲームへ組み込んでもらう使い方を想定したものです。

価格・入手先

価格無料
ライセンス商用組み込み可(条件版1.0.0)・読み込み用コードはMIT
作者トミナガハルキ(AMIX)
入手先FABOTANIC(公式サイト)

ゲーム・映像・広告・Web・アプリ・受託制作などの作品に、商用でも組み込めます。作品内のクレジットは任意です。素材そのものを素材集・アセットパック・NFTなどとして配布・販売することはできず、無料配布も同じ扱いです。植物の生成と書き出しはブラウザの中で完結し、設定や作った素材はサーバーへ送られません。

作例と使い方は使い方と作例のページ、利用条件の本文はライセンスと利用条件にまとまっています。

管理人のひとこと

アニメの背景だと草木は美術のほうで描かれることが多くて、3D側で植物を用意するのはレイアウト用のあたりや、カメラが回り込むカットで奥行きを持たせたいときくらいです。そういう「形と量が合っていればいい」場面で、ブラウザで数値を触ってGLBで持ち出せるのは手軽そうです。GLBならBlenderにはそのまま読み込めます。

ローポリのスタイルが最初から選べるので、トゥーン寄りの画面にも合わせやすそうです。出てくる質感はPBRなので、セルルックのシェーダーに載せ替えるときに葉の抜きがどう入っているかは、書き出して確かめたいところです。

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