HairStyler|Blenderのヘアーとファーを流れ線から作れる22ドルのアドオン

Blender

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Blender向けのヘアー・ファー制作アドオン「HairStyler」がSuperhive(旧Blender Market)で公開されています。制作はBlender Easy。Blenderのヘアーシステムを土台に、グルーミング・スタイリング・最適化・テクスチャリング・シェーディングを1つのワークフローにまとめたツールで、価格は22ドルです。

HairStylerとは

HairStylerは、Blenderのヘアーシステムの複雑さを減らすことを狙って設計されたツールキットです。数千本のストランドを1本ずつ手でグルーミングする代わりに、アーティスト向けのツールで全体の形を決めていく方針をとっています。

公式の説明では、リアルな人間・スタイライズドキャラクター・毛むくじゃらのクリーチャーのいずれにも対応するとされています。作例を見るかぎり、リアル系のヘアーとファーが主な想定です。

HairStylerの主要機能をまとめた一覧図
非破壊ワークフロー、クランプ・カール、Flow Curves、グルーミングなど8項目の機能(画像: Superhive商品ページより)

Flow Curvesで方向を決めてから整える

キャラクターの上に直接「Flow Curves」を描くことで、ヘアーの流れる方向をその場で定義できます。全体のヘアスタイルを数秒で決めてから細部に入る、という順序です。曲線には風・重力・外力を加えることもできます。

そのあとのプロフェッショナル・グルーミングでは、スカルプトガイドで細部を詰めていきます。1本のガイドが毛束全体をコントロールする仕組みなので、自然な見た目を保ったまま編集を速く進められるとされています。

HairStylerでヘアーをグルーミングしている様子
ガイド単位で毛束をまとめて編集していく(画像: Superhive商品ページより)

ビューポートの負荷を下げる仕組み

HairStylerはヘアーの長さに応じてストランドの解像度を自動調整し、品質を落とさずにメモリ使用量を抑えます。加えて、作業中だけストランドの密度と解像度を落とすビューポート専用のコントロールがあり、数百万本規模のヘアーでも編集しやすくすることを狙っています。

カール・フリズをスライダーで足す

リアルなカール・フリズ・ノイズ・ばらつきを、数個のスライダーで加えられます。テクスチャベースのトリミングや、塗って指定できる太さのコントロールなど、モジュールとして追加できるツールも用意されています。

HairStylerのクランプとカールのパラメータを変化させた様子
スライダーでカールやフリズを加えたところ(画像: Superhive商品ページより)

シェーダーとテクスチャリング

物理ベースのヘアーシェーダーが同梱されており、CyclesとEeveeを自動で切り替えます。シェーダーを組む手間なしで結果が出せる形です。テクスチャリング側では、ストランドの長さに応じたファーの色生成、自然な色のばらつき、プロシージャルノイズが使えるほか、そのままテクスチャペイントに切り替えることもできます。

HairStylerで制作された毛むくじゃらのクリーチャー
ファー表現のサンプル。人間の髪だけでなく体毛にも使える(画像: Superhive商品ページより)

マスクとアニメーション対応

密度・長さ・半径・クランプサイズを、テクスチャや頂点グループで制御できます。服や鎧など近くにあるメッシュを使って、隠れて見えないヘアーを自動的に除去する機能もあります。

アニメーション面では、ポーズの付いたキャラクターの上で直接ヘアーを作成・グルーミングでき、アニメーション全体を通してヘアスタイルがどう動くかを確認しながら作業できるとされています。

全身にファーを生やしたクリーチャーの作例
全身のファー。マスクで密度・長さ・太さを制御できる(画像: Superhive商品ページより)

価格・入手先

  • 価格: 22ドル(買い切り)。ロイヤリティフリーライセンス
  • Blender Easyによる12か月間のサポートと製品アップデートが付属(サポート期間は製品価格の100%で12か月延長可)
  • 対応バージョン: Blender 5.0以降(商品ページの記載はBlender 5.2)
  • 対応OS: Windows・macOS・Linux
  • UIは日本語を含む15言語に対応し、UIから即座に切り替えられる

詳しくはHairStyler(Superhive)をご覧ください。

管理人のひとこと

まだ触っていないので使用感は分かりませんが、作例がリアル系の髪とクリーチャーのファーに寄っているので、アニメ調の毛束を板ポリで作る自分の普段の仕事とは、正直そのまま重なる道具ではなさそうです。ただ、ガイド1本で毛束全体を動かすという考え方自体はアニメ系のヘアーとも通じるところがあり、Flow Curvesで流れを決めてから詰めていく手順は参考になりました。ビューポート側だけ密度を落とせるのは、ヘアーを出したまま他の作業を続けたいときに助かりそうです。日本語UIが最初から入っているのは、チームで共有する場合にわりと大きい利点だと思います。アニメ寄りの毛束をブラウザで試せるAnime Hair Studioと並べてみると、同じヘアー制作でも狙う画によって道具がはっきり分かれるのが面白いところです。

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