Surface Weight Paint|隣の指に漏れない、面づたいに減衰する無料のウェイトペイントブラシ

通常ブラシでは隣の指までウェイトがにじむのに対し、Surface Weight Paintでは塗った指だけに乗ることを上下で比べた画面。下に「GitHubで公開中」の文字 Blender

ウェイトの減衰を空間の距離ではなく「面づたいの距離」で計算するBlenderのウェイトペイントブラシ「Surface Weight Paint」を、ユキナシ氏がGitHubで無料公開しています。公開は2026年9月21日で、翌22日に最新のv1.1.4が出ています。

1本の指を塗っても、すぐ隣の指にはウェイトが漏れません。カーソルの下の面と辺でつながっていない部分は、どれだけ近くにあっても塗られない作りです。作者によると、自分の素体を作る途中で必要になって作ったツールとのこと。作者による公開時の投稿がこちらです。

指や髪の房に塗っても、隣に漏れない

距離はメッシュの辺をたどって測り(ダイクストラ法でブラシの半径まで)、減衰が形状に沿うようになっています。画面上のブラシの半径は、カーソルの下の点での面上の距離に換算されます。作者が挙げている用途は、指、髪の房、重なった服です。

Blenderのストロークの処理はC言語側にあり、アドオンから減衰の部分だけを差し替えることができないため、アクティブなブラシの設定を読み込む独自のモーダルオペレーターとして作られています。

標準ブラシと同じ設定・同じ操作で使える

インストールすると、ウェイトペイントのツールバーで標準ブラシのすぐ下に「Surface Weight Paint」が並びます。ヘッダーには標準のDrawブラシと同じ項目(ブラシの選択、Weight、Radius、Strength、Brush/Stroke/Falloff/Cursor)が出て、そこで決めた値がそのまま使われます。筆圧、減衰カーブ、間隔、ブレンド、Xミラー、自動正規化、面と頂点の選択マスクにも対応しています。

  • 左ドラッグ:現在のブラシのウェイト・強さ・ブレンドで塗る
  • Ctrl+左:反転(Mixは1−ウェイト、Add↔Subtract、Lighten↔Darken)
  • Shift+左:辺でつながった隣の頂点の平均へぼかす
  • ヘッダーのシンメトリX:反対側にも塗る(書き込み先はHand.L→Hand.Rのように名前を左右反転した頂点グループ)

ロックした頂点グループには塗らず、自動正規化でもロック中のグループは触りません。非表示の頂点も塗られません。

芯を塗ってからグラデーションを作るSurface Gradient

サイドバー(N)のSurface Gradientは、しきい値以上のウェイトが乗っている頂点(既定では1.0の部分)を起点に、面づたいに指定した距離まで減衰させる機能です。芯だけをベタ塗りしておけば、周りのグラデーションはこれで作れます。

使う前に知っておきたい制限

  • シンメトリはX軸のみ(Y・Zは無視)。トポロジーミラーには非対応で、反対側の頂点は座標で探す
  • ストローク内のウェイトは常に累積(ブラシのAccumulateは見ない)
  • テクスチャマスクとFront Faces Onlyは効かない
  • マルチペイントとLock-Relativeの表示は考慮しない

公開翌日のv1.1.3では、Xで報告された不具合(Shiftでぼかしたあと、次に始めたときにぼかしモードのままになる)が修正されました。v1.1.4ではサイドバーの「常駐モードで開始」ボタンが廃止され、ツールバーのツールに一本化されています。

価格・入手先

価格無料
対応バージョンBlender 4.2+
ライセンスGPL-3.0-or-later
作者ユキナシ
入手先GitHub

動作は5.2.2 LTS、4.5.11 LTS、4.3.1、4.2.23 LTSで検証されています。1.1.0か1.1.1(旧名Surface Draw)を入れている場合は、先にそちらを削除してから入れ直すよう案内されています。配布ファイルとインストール手順はGitHubのReleasesとREADMEにまとまっています。

管理人のひとこと

指のウェイトは、塗るたびに隣の指へにじんで、そのつど消して回るのが定番の手間です。髪の房が密集しているところや、服が体に重なっているところも同じで、つながっていない面には乗らないというだけで塗り直しの回数がかなり減りそうです。

芯だけベタ塗りしてからSurface Gradientでグラデーションを付ける流れも、指や房のように細長いパーツと相性が良さそうですね。

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