Atlas2Mesh|アトラス画像の形を検出してシルエット通りのメッシュにする無料アドオン

Blender

テクスチャアトラスの中の形をひとつずつ検出して、シルエットに沿ったメッシュに変換するBlenderアドオン「Atlas2Mesh」が、Blender Extensionsで公開されています。作者はBHiMAX氏。葉っぱや岩、デカールなどが並んだアトラス画像を読み込むと、形ごとに1枚のメッシュを生成します。ライセンスはGPL-3.0で、無料です。

アルファの形をなぞってメッシュにする

Atlas2Meshがやるのは、アトラス画像のアルファチャンネル(または白黒画像の明度)を解析して、そこに写っている個別の形を検出し、それぞれの輪郭に沿った三角形分割済みのメッシュを作ることです。

公式の説明で強調されているのは、生成されるのが「透明な角の余白を抱えた四角い板」ではないという点です。メッシュは実際のアルファの輪郭(各走査線の左端と右端)をなぞる形になり、UVはアトラス側に正しく対応します。手動でUVを切り分ける作業が要らなくなる、という位置づけです。

アトラス画像から13個の形を検出し、サムネイルで一覧表示したところ
アトラス画像から13個の形を検出し、サムネイルで一覧表示したところ(画像: Atlas2Mesh 公式デモ動画より)

検出は連結成分解析で行われ、バウンディングボックスが重なっている形同士も、隣に滲まずに分離されるとしています。読み込めるのはアルファ付きのPNGか、白黒のJPG不透明度テクスチャ。JPGの場合は明度がそのまま不透明度として使われます。

使う形だけチェックして選べる

検出結果はサムネイルのグリッドで表示され、どの形を実際にメッシュ化するかをチェックボックスで選べます。誤検出や不要な形をここで外してから生成に進む流れです。

生成前に調整できるBuild Settings
生成前に調整できるBuild Settings(画像: Atlas2Mesh 公式デモ動画より)

生成時の設定は次のとおりです。

  • Outline Simplify(px): なぞった輪郭の頂点数を減らす。上げるほどローポリな形になる
  • Edge Offset(px): シルエットを内側に縮める(正の値)/外側に広げる(負の値)。輪郭のゴミピクセルを削るのに使う
  • Pixels Per Unit: 何ピクセルを1 Blenderユニットとするかの実寸スケール。全部の形が同じ係数で拡縮されるので、アトラス上で2倍の面積を占める形はシーン上でも2倍の大きさになる
  • Position As In Atlas: アトラス上の相対位置のまま配置するか、整列したグリッドに並べるかを切り替える
  • Collection Name: 生成したメッシュを入れるコレクション名(無ければ自動作成)
  • Material Name: アトラスのファイル名から自動で入る。編集可

生成されるメッシュとマテリアル

Build Meshesを押すと、選んだ形の数だけメッシュが作られます。各メッシュは地面に対して平らに寝た状態で、法線は上向きです。

13個の形からメッシュが生成されたところ
13個の形からメッシュが生成されたところ(画像: Atlas2Mesh 公式デモ動画より)

ジオメトリは1枚の巨大なn-gonではなく、実際に辺がつながった三角形として分割されます。

生成されたメッシュのワイヤーフレーム。輪郭に沿って三角形分割されている
生成されたメッシュのワイヤーフレーム。輪郭に沿って三角形分割されている(画像: Atlas2Mesh 公式デモ動画より)

マテリアルは共有のものが自動生成されます。名前はテクスチャのファイル名から `_4K_Opacity` のような解像度・マップ種別のサフィックスを取り除いて付けられ、アトラスのColor出力がそのままAlphaに接続された状態で作られます。カットアウトの透過が最初から効く形です。

アルベドを繋いだ状態。輪郭に沿ったメッシュなので余白が出ない
アルベドを繋いだ状態。輪郭に沿ったメッシュなので余白が出ない(画像: Atlas2Mesh 公式デモ動画より)

できないこと

作者が明記している制限は2点です。

ひとつは形状トレースの前提で、水平方向の各走査線につき不透明ピクセルの区間が1つであることを想定しています。葉・岩・一般的なフォリッジカードのような単純な形にはよく効く一方、1行が2つの区間に分かれるような凹んだ切れ込みは削り出せません。

もうひとつは、検出のしきい値が内部で固定されていて外に出ていないことです。これは「とりあえず押せば動く」体験を優先した結果だとしています。

価格・入手先

  • 価格: 無料(GNU General Public License v3.0 or later)
  • バージョン: 1.0.0(2026年7月19日公開)
  • 対応バージョン: Blender 4.2 LTS以降
  • ファイルサイズ: 10.4KB。アトラス画像をディスクから読み込むためのファイルアクセス権限を要求する
  • 素材の条件: 実際のアルファチャンネルを持つか、暗い背景に不透明な形が乗っていて明度差が使えること

配布はBlender Extensions、ソースはGitHubで公開されています。

管理人のひとこと

初見のアドオンですが、やっていることが一点に絞られていて分かりやすいと思いました。葉っぱのアトラスから板ポリを切り出す作業は、結局のところ「透明な部分を切り詰めて頂点を減らす」という単純作業の繰り返しなので、そこを自動化してくれるのは素直に助かります。Outline Simplifyで頂点数を落とせるのも実用的で、背景の遠景に置く葉なら粗く、寄りで使う葉なら細かく、と使い分けられそうです。走査線あたり1区間という制限があるので、切れ込みの深い葉や複雑な形は苦手なはずですが、逆にいえば苦手な範囲がはっきりしているぶん判断しやすいです。無料でファイルサイズも10KB台なので、アトラス素材を触る機会があるなら入れておいて損はない部類だと感じました。

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