Golaem|Autodeskが群衆キャッシュのHoudini・Unreal・USDブリッジをオープンソース化

CG全般

Autodeskは2026年8月、群衆シミュレーションツール Golaem のシミュレーションキャッシュを他のDCCへ手続き的に読み込むためのプラグイン3種 ―― Houdini / Unreal Engine / USD 向け ―― を Apache License 2.0 でオープンソース公開した。いずれも Maya で作った群衆をジオメトリにベイクすることなく各ソフトへ持ち込むためのブリッジで、ソースコードとローカルでビルドするための手順が GitHub の Autodesk 公式リポジトリで配布されている。

Golaem とは

Golaem は Maya 上で大量のキャラクターを配置・アニメーションさせる群衆シミュレーションツールで、現在は Autodesk が開発を手掛けている。群衆の動きは専用のシミュレーションキャッシュに書き出され、レイアウトやレンダリングの段階でそのキャッシュを読み込んで扱う。今回オープンソース化されたのは、このキャッシュを Maya 以外のソフトで読み込むための3つのブリッジプラグインだ。

Golaem for Houdini

Houdiniのビューポートに読み込まれたGolaemの群衆

Golaem for Houdini は、Golaem のシミュレーションキャッシュを Houdini 上で手続き的にジオメトリ生成しながら読み込むプラグイン。ジオメトリをベイクして書き出さなくても、Houdini 側でジオメトリのバリエーションやレイアウトの編集を反映できる。

Golaem for Unreal Engine

Unreal Engineのエディタに読み込まれたGolaemの群衆

Golaem for Unreal Engine は、同じキャッシュを Unreal Engine のエディタ内へ読み込むためのプラグイン。ゲームエンジン上で群衆キャッシュをそのまま扱えるため、リアルタイム用途やビジュアライゼーションのシーンに組み込みやすい。

Golaem for USD

USDのシーンに読み込まれたGolaemの群衆

Golaem for USD は、群衆キャッシュを USD(Universal Scene Description)のシーンへ手続き的に読み込むプラグイン。USD を介することで、USD に対応した各種DCC・レンダラーの間で群衆データを受け渡せる。

ライセンスと入手先

3つのプラグインはいずれも Apache License 2.0 で公開されており、ソースコードに加えて、ローカルでコンパイルするためのビルドファイルと手順が同梱されている。リポジトリは Autodesk の GitHub organization で公開されている(GolaemForHoudini / GolaemForUnreal / GolaemForUSD)。なお各プラグインは、対応する Golaem for Maya と同じバージョンを使うよう案内されている。

管理人のひとこと

群衆は Maya+Golaem で組んで、最終的なレイアウトやレンダリングは Houdini・Unreal・USD 側で、というパイプライン自体は以前からありましたが、その連携部分がオープンソースになった意味は大きいと感じます。ブリッジの中身が読めるようになったことで、自分のパイプラインに合わせて挙動を調整したり、不具合を追いかけたりしやすくなります。群衆をベイクせずキャッシュのまま持ち回れる点は、キャラクター数が多いカットでデータ量を抱え込まずに済むので、群衆ショットのある案件ほど差が出そうです。ライセンスが Apache 2.0 という扱いやすさも、実務で手を入れて使ううえでうれしいところです。

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