Metallic BSDF+|プリセットを選ぶだけで物理的に正確な金属30種を再現できる無料Blenderノード

Blender

3DアーティストのSavageCG氏(Reddit: savageopress115)が、金属表現に関する研究論文・実測データベースの数値をもとに構築したBlender用マテリアルノード「Metallic BSDF+」を、2026年7月18日にRedditで公開しました。ダウンロードは無料です。

Metallic BSDF+とは

Metallic BSDF+は、Blender標準のMetallic BSDFノード(Blender 4.3で標準搭載されたシェーダーノード)を全面的に作り直した、合計5,403個のノードからなるノードグループです。金・銀・銅・鉄といった定番の金属から各種合金まで、物性が学術的に測定されている金属30種類以上をプリセットとして内蔵しており、メニューから選ぶだけで物理的に正確な金属マテリアルを再現できます。

プリセットの数値は、PBR実測値データベース「Physically Based」、屈折率データベース「RefractiveIndex.INFO」、OpenPBRの技術資料といった一次データから直接引用されているのが最大の特徴で、「見た目でそれっぽく作った金属」ではなく測定値ベースの反射特性が得られます。

主な特徴

  • 金属・合金プリセット30種以上: 一般的な金属と主要な合金を網羅。プリセットは今後も追加予定とされています。
  • 多層ラフネスによるリアルな反射: 単一のラフネス値ではなく複数レイヤーのラフネスを組み合わせ、実物の金属に近い反射のばらつきを再現します。
  • 追加エフェクトと調整パラメータ: スクラッチ(擦り傷)などの表面エフェクトを搭載。エフェクト利用時は通常の画像テクスチャと同様にテクスチャ座標ノードの接続が必要です。
  • パフォーマンスへの配慮: メニュースイッチで選択中プリセット以外のブランチを無効化する構造のため、作者によれば標準のMetallic BSDFノードと比べても大きく重くはならないとのことです。
  • 今後の予定: アンビエントオクルージョン・磨き上げた金属・錆といった摩耗系エフェクトの追加や、.blendファイル内へのチュートリアル同梱が予告されています。

配布はProton Driveの公開リンクから無料(2026年7月23日時点)でダウンロードできます。作者は「機能をペイウォールの裏に隠すことはせず無料のまま維持する」と明言しており、将来的にSuperhiveでの安価な併売の可能性に触れるにとどまっています。

詳しくはRedditの公開ポストをご覧ください。

管理人のひとこと

管理人はこのツール自体は今回初めて知ったのですが、「金属の質感が何かウソっぽい」という悩みはセルルック中心の自分でも小物や武器のテクスチャを描くときに毎回突き当たる壁なので、測定値ベースの”正解の金属”を1ノードで呼び出せるのはリファレンスとしてかなりありがたい存在です。スタイライズド寄りの絵作りでも、一度物理的に正しい状態を見てから崩すと嘘の付き方が上手くなるんですよね。ちなみに作者が参考元として挙げている動画の一つが、ILMのジェネラリストErik Lehmann氏の「Forgotten Metal Knowledge」。DCCツールを問わず金属表現の考え方を整理してくれる名解説なので、本ノードと合わせてチェックすると理解が深まるはずです。

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