BGEN Hair|髪のグルームから三つ編み・刈り上げ・シミュレーションまで1本で扱えるBlenderアドオン

赤い巻き毛が風になびく、肩当てを着けた女性キャラクターのレンダリング Blender

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M2KY(@Munorr2ky)が、Blenderアドオン「BGEN Hair」を2026年10月30日に発表しました。髪の毛の生成、スタイリング、シミュレーション、シェーダーまでを1つのアドオンで扱えます。同じグルームから、映像向けのストランド、スタイライズ向けのチューブ、ゲームエンジン向けのヘアカードを出し分けられるのが特徴です。BGEN Hairは、M2KYの既存アドオン「BGEN Groom」「BGEN Flow」「BGEN Card」を1つにまとめた後継です。3本で作ったファイルも、そのまま開けます。

M2KYはXで、1分の紹介動画を公開しています。

1つのグルームを、ストランド・チューブ・カードで出し分けられる

BGEN Hairで作った髪は、レンダリングの段階で3通りの形にできます。映像向けには1本ずつのストランド、スタイライズした絵にはチューブ、ゲームエンジン向けには板ポリゴンのヘアカードです。グルームは1回作れば済み、出し方だけを切り替えます。ヘアカード用には、2Kのテクスチャが8セット付いています。

髪型はプリセットから選んで、いくつかのダイヤルで形を整えられます。BGEN Hairのウィンドウには「BGEN Hair Library」も入っていて、三つ編みやロックス、ツイスト、カールなどの髪型をダウンロードし、選んだ頭にそのまま生やせます。公式サイトによると、ライブラリの髪型は今のところ12種類です。

三つ編みやコーンロウも、カーブ1本から作れる

「Braids & Locs」パネルでは、フレンチブレイド、ダッチブレイド、コーンロウを、それぞれカーブ1本から作れます。

コーンロウとカールした髪のキャラクターの頭部と、Braids & LocsパネルとBGEN Hairのウィンドウ(画像: M2KY)
コーンロウとBraids & Locsパネル(画像: M2KY)

分け目と毛流れを、頭皮の上で描いて決められる

分け目は、頭皮の上に線を描いて作ります。毛は線を境に左右へ分かれ、それぞれの側にとどまります。分け目の隙間の幅は、ミリ単位で指定できます。

女性キャラクターの頭皮に分け目の線を描き、コームで毛流れを整えているBlenderの画面(画像: M2KY)
分け目を描いて、コームで毛流れを整える(画像: M2KY)

毛流れは、コームのストロークで整えます。ドラッグした方向に、その範囲の毛がなびきます。分け目を決めてから、残りの流れをコームで直していく使い方です。

刈り上げも、頭の上で形を決められる

「Taper」は、理容室の刈り上げ(フェード)を作る機能です。耳や首まわりに、フェードの線をドラッグで引きます。いちばん短いところの長さを地肌・#0.5・#1・#2から選ぶと、毛がその線に向かって短くなります。頭全体にかけるか、サイドだけにするかも選べます。短くなり方には、Soft・Late・Even・Stepsの4種類があります。

頭部モデルの耳の上にフェードの線を引き、その下の毛が短くなっている画面とTaperの設定パネル(画像: M2KY)
耳まわりにフェードの線を引く(画像: M2KY)

ガイドだけで揺らして、そのままレンダリングできる

シミュレーションは、本数の少ないガイドカーブだけで計算します。本番の毛はそのガイドに付いてきて、ビューポート上でもリアルタイムに動きます。フレームレートを変えても、毛は実際の重力どおりに動きます。ベイクとコライダーにも対応しています。

風になびくガイドカーブだけの髪から、本番の毛、レンダリングへと切り替わっていく女性キャラクター(画像: M2KY)
ガイドの動きに、本番の毛が付いてくる(画像: M2KY)

ビューポートで確かめた動きを、そのままレンダリングに使えます。髪のシェーダーも付いていて、テクスチャペイントで色を塗れます。

Blenderのビューポートで、風のフォースフィールドを当てた女性キャラクターの巻き毛が揺れている画面(画像: M2KY)
ビューポートで風を当てたところ(画像: M2KY)

羽根・ウロコ・アクセサリー・草も、同じウィンドウで生やせる

髪以外のものは「Element Extensions」として追加します。羽根を作るFeathers、ウロコを並べるScales、ビーズやカフス・リングを付けるHair Accessories、草や野の花・麦畑を作るGreeneryの4種類です。どれもインストールするとBGEN Hairのウィンドウの中に追加され、Blenderを再起動せずに使えます。羽根も髪と同じガイドと物理で動き、シミュレーションとレンダリングの手順も髪と変わりません。

頭部モデルに生やした茶色の羽根が、髪と同じように揺れている様子(画像: M2KY)
Feathersで生やした羽根のシミュレーション(画像: M2KY)

使い方は、M2KYのYouTubeチャンネルで公開されている30分のチュートリアルで、最初から順に解説されています。

価格・入手先

価格14.99ドル(BGEN Hair)/ 47.99ドル(BGEN Hair Full)
対応バージョンBlender 4.5〜5.2
対応OSWindows / macOS(Apple Silicon・Intel)
ライセンス商用利用可・1人3台まで
作者M2KY(@Munorr2ky)
入手先M2KY.dev / Gumroad

上の価格は11月6日までの発売記念価格で、通常はBGEN Hairが19.99ドル、BGEN Hair Fullが62.99ドルです。Fullには4種類のElement Extensionsと、今後追加されるエクステンションも含まれます。エクステンションを単品で買う場合は、Feathers・Hair Accessories・Greeneryが各12ドル、Scalesが9ドルです。BGEN Hairを買ったあとでFullに切り替えるときは、M2KY.devで差額だけを払えます。BGEN GroomかBGEN Flowを持っている人は、M2KY.devで買うとそれぞれ25%引きになります。スタジオ向けには、10人まで使えるStudio Teamなどのプランもあります。

使い始めるときは、BGEN Hairの中で無料のBGENアカウントにサインインします。ライセンスの認証と更新にはインターネット接続が必要で、認証したあとは30日間オフラインで使えます。アップデートは無料です。アドオンのコードはGPL-3.0-or-laterで公開されています。インストール手順と各機能の説明は、公式サイトのManualにまとまっています。

管理人のひとこと

アニメ調のキャラクターの髪は、ポリゴンで毛束を組んで作ることが多く、ストランドのグルームとは別の作業になりがちです。BGEN Hairは同じグルームをストランド・チューブ・カードで出し分けられるので、毛の流れを先に決めておき、出し方はあとから選ぶ、という順番が取れます。Blender標準のヘアカーブでノードを組むところから始めるより、だいぶ取りかかりやすそうです。

目を引いたのは揺れの扱いです。本数の少ないガイドだけを計算して、本番の毛はビューポートでそれに付いてくるので、カットごとに風を足していくような調整でも待ち時間は短くて済みそうです。3ds MaxならOrnatrixなどのプラグインで組むところを、Blenderではこれ1本でどこまで済ませられるのか、使った方の話を聞いてみたいですね。

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