Ehsan Bayat氏(@ehsanAnim)が、Maya用の無料アニメーションツールセット「Animo」を2026年9月2日にv10.0へ更新しました。9月13日には、Animoのスライダー16種をBlenderに移した「Animo Sliders for Blender」も無料で公開しています。
Animoとは
Animoは、作者が自分の作業で毎日使いながら何年もかけて少しずつ作ってきたツール集で、繰り返しの作業を減らしてアニメーションそのものに集中するためのものだと説明されています。主な機能として、次のようなものが挙がっています。
- セレクションセット(Pickify)
- ポーズとアニメーションのミラー
- アニメーションスライダーと、グラフエディタのツールバー
- 軌跡を表示するArc Tracker(カメラ空間での表示にも対応)
- キーの左右への移動
- テンポラリピボット、スペーススイッチ、アトリビュートのスペーススイッチ
- Global Offset、Xform
- 「スパイダーバース」風のアニメーション用ツール
- アニメーションのリパス
- シーン間でのアニメーションとポーズのコピー
- オブジェクトの書き出しと読み込み、高速ベイク
- 移動・回転・スケールのリセット

作者は、Animoはまだベータ段階で不具合を含む可能性があるものの、基本的には意図どおりに動くとしています。
v10の主な新機能
- スライダー6種を追加: Blend to Ease、Blend to Mirror、Blend to Infinity、Smooth / Harsh、Simplify / Bake、Scale from Default
- Arc Tracker: 前後のフレーム範囲を設定から直接調整
- キーの左右移動: AnimoのメインUIから直接実行
- アニメーションレイヤー対応: ポーズ・アニメーションのミラーとShare Keysがアニメーションレイヤーでも動作
- 高DPI: 新しいDPIの仕組みで高DPIモニターの表示を改善
作者のXでは、500以上のツールを1か所にまとめる新しいツール「Tools Editor & Hotkeys」をv10.0の目玉として紹介しています。
9月15日時点の最新版は10.5.4です。グラフエディタのツールバーでCPU使用率が跳ね上がる問題の修正、Multi View Playblasterの大幅な更新、Tools Editorで一部のツールが動かなかった問題の修正(ホットキーも割り当て可能に)、Ref DropperのMac・Linux対応、Xformのワールド空間の安定化、Global Offsetのアニメーションレイヤー対応などが入っています。
Blender版はスライダー16種
Animo Sliders for Blenderは、Maya版Animoのスライダー16種をBlenderに移したアドオンです。作者はBlenderでもアニメーションを付けやすくするために以前から考えていたもので、挙動はできるだけ元のMaya版に近づけたとしています。
入っているスライダーは、Tween、Blend to Neighbors、Scale Left、Scale from Right、Scale from Average、Scale from Default、Connect to Neighbor、Blend to Ease、Push / Pull、Blend to Default、Time Offset、Time Offset Stagger、Wave / Noise、Smooth / Harsh、Simplify / Bake、Blend to Infinityの16種です。
インストールするとBlenderの上部にAnimoメニューが追加され、スライダーのパネルを右クリックすると、スライダーの表示切り替えやオーバーシュートモード、別ウィンドウで開くといった設定を呼び出せます。作者は、Animo全体をBlenderに移す予定は今のところないとしていて、今後の更新も自身の予定次第としています。
価格・入手先
| 価格 | 無料(Maya版・Blender版とも) |
| 対応バージョン | Maya 2022〜2026(Maya版) / Blender 4.0〜5.2(Blender版) |
| 作者 | Ehsan Bayat氏 |
| 入手先 | Gumroad(Maya版) / Gumroad(Blender版) |
どちらも商用・非商用を問わず無料で使えます。ソースコードやツールを単体の製品として再配布・再販することは認められておらず、Blender版は改変も不可です。作者は、Animoが仕事の役に立ったらクレジットや言及をしてもらえるとうれしいと書いています。
管理人のひとこと
Blenderでキーを打っていると、中割りの位置を詰めるたびにグラフエディタへ潜ることになるので、前後のキーに寄せるスライダーがまとめて入るのはありがたいです。うちはモデリングが中心で、動きの確認に簡単なキーを打つくらいですが、それでもBlend to Neighborsあたりはすぐ出番がありそうです。
Maya版は500以上のツールをまとめたと紹介されているのに対して、Blender版はスライダーだけで、全部を移す予定は今のところないそうです。カメラ空間のArc TrackerまでBlenderに来てくれると、カメラからどう動いて見えるかを確かめるのが楽になるんですけどね。



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