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Blenderの中だけでアメリカ的なダウンタウンを組み立てるアドオン、Downtown Generator V2がSuperhive(旧Blender Market)で販売されています。作者はMohamed Elsherif氏。押し出しとループカットで街区の形を決めると、そこに建物・道路・歩道・街の小物が生成される仕組みです。V2の紹介動画は2026年8月10日に作者のチャンネルで公開されました。
先に重要な条件を書いておきます。対応バージョンはBlender 5.0〜5.1のみで、作者は「5.x系での完全な互換性と最適な性能のために、あえて5.x向けに設計した」と明記しています。4.x系で使う想定の製品ではありません。

Downtown Generatorとは
作者は、Blenderで街を作る作業は繰り返しが多く、時間がかかり、制御しづらくなりがちだと書いています。既存のツールについても、速い代わりに自由度が低いか、自由度は高い代わりに設定が複雑でワークフローが遅くなるか、どちらかに寄りやすいという見方です。
そのうえで、アーティストが困る点を4つ挙げています。建物とレイアウトを自由にカスタマイズできない、自分のアセットを組み込めない、大きなシーンで動作が安定しない、仕組みを壊さずにバリエーションを出せない。Downtown Generatorはこの4つをまとめて解くために作った、というのが作者の説明です。
作者による全体像の動画が公開されています。
押し出して建て、ループカットで道を通す
面を押し出すと建物になり、ループカットで区画を割ると道路になります。街の形を決める操作が、Blenderの標準的なメッシュ編集そのままになっている作りです。
レイアウト側では、ブロックの間隔から全体の配置構造までを調整できます。シード値によるランダマイズも用意されていて、同じ設定から違う街並みを振り直せます。

道路の幅と歩道を、作りたいスケールに合わせる

道路の幅、歩道、路肩を数値で調整できます。作者は「作りたい街のスケールとスタイルに合わせる」ための項目だと説明しています。
看板・照明・街の小物を置く

ビルボードや照明といった街のプロップを追加・制御できます。ダイナミックな看板・広告システムと、屋上のプロップや環境ディテールが機能として挙げられています。
昼と夜を切り替える

ナイトモードが内蔵されていて、ライティングと空気感ごと夜の街に切り替えられます。シネマティックな見せ方を想定した機能です。
テーマ・軽量モード・部分生成・コレクション差し替え
見た目と運用の面では、次の機能が挙げられています。
- 複数のビジュアルテーマとブレンド。「Theme 3」として、まったく新しい建築様式と雰囲気のテーマが用意されています
- Lite Mode ― 生成を軽く速く回すためのモード
- Separate Generating ― 街を部分ごとに分けて生成し、制御しやすくする
- Collection Control ― 建物アセットや街のプロップをコレクション単位で差し替えられる。自分のアセットを持ち込む導線でもある
- フルカスタムの建物とモジュラー建物の両方に対応、エクスポート機能あり
含まれるもの・動作要件
購入に含まれるのは、アドオン本体、現行の建物アセットと街のプロップ一式、デモシーンとプリセット。今後のアップデートと、追加予定のアセットも無償で含まれるとされています。
要件はBlender 5.0または5.1、レンダーエンジンはCyclesでの作例。作者はBlenderの基本操作の理解を推奨とし、大きなシーンを扱うためそれなりのマシンを推奨としています。ライセンスはロイヤリティフリーです。
価格・入手先
Superhiveで販売されており、用途別に3つのライセンスが用意されています。
- Personal Use ― 個人・教育・非商用($45)
- Commercial Use ― フリーランス、クライアントワーク、収益化・商用($65)
- Small Studio ― 5ユーザーまで、スタジオでの商用制作($129)
販売数は80本超、レビューは2件です。執筆時点でセール対象ではなく、クーポンの掲載もありません。
管理人のひとこと
初見のアドオンです。街生成系はいくつもありますが、入口が「押し出し」と「ループカット」なのは素直で良いと思いました。街区の形を決める作業がBlenderの普通のメッシュ編集のままなので、パラメータの海に潜らずに当たりを出せます。俯瞰の絵でレイアウトを詰めたい段階だと、この速さはそのまま強みになります。
とはいえ、Blender 5.0〜5.1限定という条件は無視できません。制作現場はバージョンを固定して回すことが多いので、プロジェクトが4.2 LTSなら今は見送るしかない。逆に言えば5.x前提で新規に立てる案件や個人制作なら候補に入ります。買う前にまずここを確認するのが早いです。
道路幅や歩道の寸法を数値で触れるのも、目立たないながら重要です。俯瞰で見せるのか路上のカメラで見せるのかで必要なスケールは変わるので、そこを後から詰められるかどうかは大きい。屋上プロップが最初から入っているのも、俯瞰カットで手を抜くと一気に嘘っぽくなる場所なので納得の構成でした。
実務で気になったのはコレクション差し替えでした。既製の街生成をそのまま出すと「見たことのある街」になりがちですが、建物とプロップをコレクションごと自前に入れ替えられるなら、生成ロジックだけ借りて絵柄を寄せる使い方ができます。そこができるかどうかが、この手のツールを実案件に入れられるかの分かれ目になりそうです。



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