Project Manager 4.01|3ds Maxのアセットを日本語で探せるように

3dsMax

Kstudioが、3ds Max用のアセットブラウザ「Project Manager」のバージョン4.01を2026年8月11日に公開しました。ファイル名やカテゴリ名ではなく、探しているものの説明文でモデルを検索できるようになっています。

前のバージョン4.0では、分類器がライブラリを自動で仕分けする機能が入っていました。4.01はその続きで、仕分けたものを取り出す側を変えたアップデートという位置づけです。

lounge chairで検索しleatherで絞り込んでいるProject Manager(画像: Kstudio)
lounge chairで探し、Filter欄にleatherと足して絞る(画像: Kstudio)

「こういうもの」と書いて探す

公式の説明では、classic wooden chair のように普通の言葉で書けば、それに当たるモデルが出てくるとされています。ファイル名を覚えている必要も、カテゴリを辿る必要もありません。結果は入力しながら更新されます。

Filter欄も説明文を受け付けるので、lounge chair で探しておいて、そこに leather や red を足して絞り込めます。検索語を書き直さずに条件を重ねられる形です。

日本語で検索でき、UIも日本語になる

日本語の説明文でガラス製コーヒーテーブルを検索した結果(画像: Kstudio)
日本語で「キューブ型のガラス製コーヒーテーブル」と入れた結果(画像: Kstudio)

検索は31言語に標準対応し、日本語も含まれています。さらに約30言語が追加ダウンロードで使えるとのことです。ja: や 日本語: のような接頭辞を付ければ、既定の設定を変えずにその1回だけ言語を切り替えられます。

インターフェイスそのものも12言語にローカライズされており、こちらにも日本語が入っています。英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・日本語・簡体中国語・トルコ語・ウクライナ語・ポルトガル語(ブラジル)・イタリア語・ポーランド語・デンマーク語です。

メニューやダイアログよりも大きいのは、AIが付けたカテゴリ名やマテリアル名も表示言語で出るようになった点だと説明されています。以前は作業言語に関係なく英語で分類されていました。

切り替えても既存のライブラリは壊れません。カテゴリのフィルタ検索は、訳された名前と元の英語名の両方に一致します。手作業で作ったカテゴリは付けた名前のまま残り、ローカライズの対象はAIが生成したものだけです。別の言語に切り替えた同僚には同じライブラリがその言語で見え、データベース側は変わらない、とされています。

言葉にできないものは画像で探す

Find Similarは作り直されました。以前はタグとカテゴリ、つまりどうラベル付けされたかで類似を判定していましたが、4.01では分類や文章検索と同じAIのベクトルを使って画像そのものを比較します。ラベルが違っていても、付いていなくても、見た目が似ているものが出るようになった、と説明されています。

  • Filter Similar Objects … いま開いているフォルダの中を絞る。類似度スライダーで厳しさを決め、結果は類似スコア順に並ぶ。色で絞るFilter By Similar Colourも用意されている
  • Find Similar by Object … ライブラリ全体から探す。参照元が複数あるときは元ごとに結果が分かれて出るので、5脚の椅子を選べば5つの束になる
  • Find Similar by Image … ライブラリの外にある画像を元にする。ドラッグ・クリップボードからの貼り付け・ファイル選択に対応し、一度に5枚まで

外部画像からの検索では、写真の一部を四角く囲んで、その部分だけを対象にできます。ソファ・フロアランプ・ラグ・コーヒーテーブルが一緒に写った1枚の参考写真から、囲む場所を移しながら順番に探していける、という使い方が挙げられています。

参考画像のセットは解析結果ごと保存でき、名前を付けておけば次に開いたときに解析し直さずに使えます。複数の案件を並行して進めるときに、案件ごとのボードを切り替えられる形です。

処理はすべて手元で走る

言語モデルは一度ダウンロードすれば、以降はファイルも検索欄に打った言葉もPCの外に出ない、と明記されています。クラウド処理もAIクレジットも追加のサブスクリプションもありません。

4.01のその他の変更

マテリアルの重複時に表示される選択ダイアログ(画像: Kstudio)
読み込み時に、残すか・置き換えるか・名前を変えるかを聞いてくる(画像: Kstudio)
  • マテリアルの読み込み・割り当て時に重複があると、その場でダイアログが出る。残す・置き換える・名前を変えて共存させる、から選ぶ(設定でMaterial Merge OptionsをDisplay dialogにする)
  • ローカル・ネットワーク上の大きなライブラリのオープンとスキャンを高速化
  • 類似検索をMySQLとMariaDBを含む大規模データベース向けに最適化
  • 大きなフォルダのフィルタでUIが止まらないよう改善
  • 要求されたアセットは、全体スキャンの後ろに並ばず分類の先頭に回る
  • /SILENT・/VERYSILENT によるサイレントインストールに対応。ログオンスクリプトやグループポリシー、SCCM、Intuneでの一括展開が可能に

サイレントインストールについて、Kstudioはフォーラムで要望を挙げた人たちへの謝辞を添えています。

価格・入手先

  • 価格 45ドル(定価60ドルからの割引価格)
  • Project Manager 4のライセンス保持者は無償アップデート
  • 無料のデモ版あり

詳しくはKstudioのリリース告知と製品ページをご確認ください。

公式チャンネルでは、2026年8月19日に4.01の紹介動画が公開されています。

管理人のひとこと

アセットライブラリは、増えるほど「あるのは分かっているのに出てこない」状態になります。命名規則を決めても、決めた本人しか思い出せない名前になりがちなので、説明文で引けるのは素直に助かる方向だと思いました。

日本語がUIと検索の両方に入っているのは、日本のスタジオだと効き方が違います。カテゴリ名が英語で並んでいると、それだけで人によって拾える・拾えないの差が出るので、そこが日本語になるのは大きいです。手作業で付けたカテゴリ名は変わらない、という線引きも安心できます。

処理が手元で完結してクラウドに出ないという点も、実務では条件になることがあります。3ds Max側のAIではAutodesk Assistantも入りましたが、あちらがドキュメントを引く役なのに対して、こちらは自分のライブラリを引く役です。

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