Autodeskが2026年8月12日、3ds MaxとMayaに搭載されたAIアシスタント「Autodesk Assistant」の紹介動画を公式チャンネルで公開しました。ソフト内で自然言語の質問に答え、公式ドキュメントを出典として示してくれる機能で、現在はTech Preview(早期アクセス)という位置づけです。

ソフトを離れずにドキュメントを引ける
Autodesk Assistantは、公式ドキュメントをもとに質問へ答えるアシスタントです。3ds Max 2027のWhat’s Newでは「製品内で機能やワークフローの情報をすばやく見つけられるAIツール」と説明されており、3ds Max 2027で追加された機能として記載されています。
公式ドキュメントに掲載されているGIFを見ると、質問を投げると search_help_content や get_document_content といった処理が順に実行され、回答の下に参照元が「Sources」として列挙されます。GIF内では「Free Camera」「Target Camera」「Animating Cameras」の3件が挙がり、「すべての出典は最新のAutodesk公式3ds Max(2026)ドキュメントによる」と添えられています。答えの根拠がその場でたどれる形です。

公式が挙げている3つの使い道
動画の説明文では、できることとして次の3点が挙げられています。
- 信頼できるドキュメントをもとに、質問へ明確な答えを返す
- 新しくリリースされたツールを、追加されたタイミングで知る
- 作業時間を短縮するツールのスクリプト作成を手伝う
試してみるプロンプトの例として、3ds Max版では「3ds Maxの環境設定を初期状態に戻すには?」「2つのオブジェクトを結合するには?」「マテリアルが割り当てられていないオブジェクトをすべて探すPythonスクリプトを書いて」が挙げられています。
Maya版も同日に公開
Maya版の紹介動画も同じ日に公開されています。できることは3ds Max版と同じ3点で、プロンプト例が「Mayaの環境設定を初期状態に戻すには?」「Arnoldでルック開発を繰り返せるように、レンダリングを速く保つには?」「マテリアルが割り当てられていないオブジェクトをすべて探すPythonスクリプトを書いて」に差し替えられています。

入力内容はAIの学習に使われない
両方の動画の説明文に、「Autodesk Assistantに入力したプロンプトと会話履歴は、Autodeskの生成AIモデルおよび第三者のAIモデルの学習には使用されません」と明記されています。業務データを扱う環境で導入を検討する際に、まず確認したくなる部分だと思います。
また、現時点ではTech Previewである点も両動画で触れられており、今後も改善が続く機能への早期アクセスという位置づけです。AutodeskのAutodesk Assistantの製品ページもあわせて公開されています。
管理人のひとこと
ヘルプを引くためにブラウザへ切り替える手間が減るのは、派手さは無くても積み上がるところだと思います。特に3ds Maxはバージョンごとにドキュメントが分かれていて、検索するとうっかり古い版のページを開いてしまうことがあるので、参照元のバージョンまで明示して答えが返ってくるのはありがたいです。
個人的に気になったのはスクリプト作成の支援のほうで、例に挙がっているのがどちらもPythonでした。3ds Max側は長らくMAXScript資産が多い環境なので、そちらをどこまで面倒見てくれるのかは実際に触ってみないと分からなさそうです。なお3ds Max 2027については2027.2のアップデートも出ているので、あわせて追いかけると全体像がつかみやすいかもしれません。



コメント