合同会社バフガカリが、アニメ作品のクレジットを検索できるサービス「Anilink(アニリンク)」をプレ公開しています。作品・話数・スタッフ・スタジオのクレジットを名寄せしてデータベース化したもので、自分の参加作品が自動で並ぶポートフォリオとしても使えます。現在はアニメ業界の方限定の公開で、掲載規模は2万5,000作品以上・30万名義以上です。
Anilinkとは
Anilinkは、「どの作品に、誰が、どの役職で参加したか」というクレジット情報を集めて、作品ごと・人ごとに引けるようにしたサービスです。開発・運営は2026年4月20日設立の合同会社バフガカリ(東京都中野区、代表社員: 小笠原寛明氏)。
2026年8月13日時点で、公式サイトに表示されている掲載規模は作品25,448本、話数264,024話、スタッフ・スタジオ358,742件。業界関係者の登録は1,049名で、うち957名が自身のページを持っている状態です。国内外の50年以上にわたるクレジットを対象にしているとしています。
参加作品が自動で並ぶポートフォリオになる
クレジット情報をもとに、その人が関わった作品と担当した役職が自動でまとめられます。実績を手で書き並べる必要がなく、新しい作品が入れば自動で更新される仕組みです。作品単位で非表示にすることもできます。

ページ冒頭の経歴文には「クレジット情報からanilinkが機械的に作成した文章です」と明記されており、どこまでが自動生成かが読み手にも分かるようになっています。
「あの人と一緒にクレジットされた人」から探せる
検索は話数単位の細かいクレジットに基づいて行われます。特徴的なのは人と人の関係から引ける点で、公式は「細田守監督と作監として一緒にクレジットされた方」「吉成曜さんと鋼さんが一緒にクレジットされた作品」といった検索例を挙げています。

名前の表記ゆれもできるだけ吸収するとしています。公式のFAQによれば、スタジオ・年代・部署が同じで名前が1文字違いの場合は目視で確認したうえで同一人物として扱い、作品ページ側は配信中の映像の表記を正とする方針です。ペンネームや別名義は原則として別のクリエイターとして登録し、検索避けが目的ではないと考えられる表記変更などは統合するとしています。
共演者のネットワークが可視化される
お仕事歴のページでは、一緒にクレジットされた人が役職ごとに集計され、関係のネットワークとして表示されます。誰とどの現場で重なってきたかが一覧できる形です。

掲載は本人の同意より先に始まる
実務的に押さえておきたいのはここです。Anilinkは公表されたクレジットをもとに、本人の同意を得る前の段階でクリエイターページを作成し、誰でも見られる状態にしています。公式の掲載方針では、これは個人情報の保護に関する法律第27条第2項の届出に基づくもので、本人の申し出があれば掲載を止めるとされています。
クレジットは公表された事実の記録として作品ページからは消さない一方、人単位に集約した面(クリエイターページ、検索結果、共演者のネットワーク、OGPの共有カード、API)は本人の意思で公開範囲を変えられます。設定は「公開(既定)」「アニメ業界の方にのみ公開」「自分のみ表示」の3段階です。
参加していない作品、誤った役職、別人との取り違え、氏名の誤字といった事実と異なる記載は、公開範囲にかかわらず訂正されます。申し出はアカウント不要でメール(privacy@anilink.jp)でも受け付けており、受付から3営業日以内に返信、公開範囲の変更・訂正は14日以内に反映、手数料は無料と明記されています。
クレジットの取得元として挙げられているのは、作品本編のエンドクレジット(配信サービス上の表示を含む)、公式サイトや公式の告知、書籍・劇場パンフレットなどの公表資料、本人・所属先からの提供です。非公開の名簿や連絡先は集めないとしています。
制作進行向けのクレジットチェック機能もある
制作側向けに、クレジットの誤字脱字をデータベースと突き合わせてチェックする機能が用意されています。公式サイトには、入力した内容はAnilinkに残らないと記載されています。
このほか、気になる作品や人をフォローして更新を通知する機能が開発中とされています。
現在の公開状況
- アニメ業界の方限定のプレ公開期間中。検索とページへのアクセスは誰でもできるが、詳細を見られるのは業界の方に限られる
- 登録は紹介やSNSアカウントから可能。確認に30分〜最大1日かかるとされている
- 掲載方針の制定日は2026年7月27日
- 新規作品の追加や一般公開の告知は公式X(@anilinkjp)で発信
詳しくはAnilink公式サイトおよび掲載方針をご確認ください。
管理人のひとこと
実績を手でまとめ直す作業が要らなくなるのは、素直にありがたいサービスだと思いました。制作会社を移ったり、フリーで動いていたりすると、自分が何にどう関わったかを後から並べ直すのはなかなか大変で、しかも作品によっては名義が揺れていたりもします。話数単位で引けて、共演者から辿れるというのは、そのあたりの面倒さに正面から向き合ったサービスだと思います。ただ、同意より先に自分のページができているという設計は、知らないうちに載っていて驚く人も出るところだと思うので、公開範囲を3段階から選べることと、メール一本で止められる窓口があることは、業界の人ほど先に知っておいたほうがよさそうです。自分の名前を一度検索してみて、表記や役職が合っているかだけでも確かめておくと安心だと思います。



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