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Voyde ProceduralのBlenderアドオン「Weave It」が、2026年10月19日にSuperhiveで公開されました。布や金網、かごの編み目を、テクスチャではなく、糸の1本1本が上下に交差するジオメトリとして作るアドオンです。8種類の織り方と6種類のプリセットがあり、平らに織ったものをオブジェクトの形に沿わせたり、織り上がっていく様子をアニメーションにしたりできます。
ジオメトリノードのモディファイア1つで動く
Weave Itの中身は1つのジオメトリノードモディファイアで、設定はWeave Itのパネルにまとまっています。プリセットを追加して織り方を詰めたあとも、作業の途中で設定を変えられます。Simplify Viewportを使うと、編集中は表示を軽くして、レンダリングでは細かいまま出せます。

自分でマテリアルを組む場合に備えて、糸の色、ランダム値、糸の番号、房(fringe)の係数、糸に沿った座標をシェーダーの属性として受け取れます。
平織りからヘリンボーンまで8種類の織り方
織り方は、平織り(Plain)、綾織り(Twill 2/1・2/2・3/1)、ヘリンボーン、サテン、バスケット織り(Basket 2×2)、畝織り(Rib)の8種類です。綾織りの向きを逆にしたり、糸の本数を変えたりしても、設定を組み直す必要はありません。

製品ページでは8種類それぞれについて、1本目の糸から織り上がるまでをGIFで見せています。紺とクリーム色の2色の糸を使っているので、どの糸が上を通り、どの糸が下をくぐるかが分かります。下はヘリンボーンの例です。

ウール・金網・籐など6種類のプリセット
プリセットは、撚った糸に細かい毛羽が付いたWool、つやのある合成繊維を詰めて織ったNylon、金属の線を粗く組んだMetal Mesh、籐やラタンのような平たい帯を組んだStraw、糸の間を空けたOpen Weave、結び目でつないだ網のKnotted Netの6種類です。作者は、クッションや椅子の張り地、服、かごのような小物、ついたて、製品の細部に使えるとしています。

プリセットは出発点として使うもので、織り方、密度、色、マテリアルはあとから変えられます。下はStrawが組み上がっていく様子です。

平らに織ったものをオブジェクトの形に沿わせる
織ったものは、UV・球・円柱の3通りの方法でオブジェクトの表面に沿わせられます。沿わせたあとも織り方の設定は変えられます。織物全体の大きさを相手の表面に自動で合わせる機能もあります。

UVで沿わせるときは、UV展開したメッシュが必要です。作者によると、アイランドが1つにつながっていて、スケールがそろっているほど糸の並びが崩れにくくなります。沿わせる処理は相手の形をなぞるだけで、布の物理演算や衝突の計算はしません。
糸の撚り・毛羽・ほつれまで調整できる
- 撚り糸: 1本の糸を1〜8本の撚りで作り、撚りの強さ・向き・つぶれ具合を調整
- 糸の断面: 丸い糸から平たい帯まで変えられ、糸・針金・リボン・麦わらのような形に
- 毛羽: 密度・長さ・太さ・ちぢれ具合を調整
- ほつれた端: 辺を選んでAdd Fringeで房を付け、長さ・ばらつき・垂れ・ほどけ具合・先端の毛を調整
- 色・ストライプ・チェック: 縦糸と横糸の色を別々に指定し、どちらの向きにもストライプを入れられる。糸ごとの色のばらつきも可
- 毛羽の色: 元の糸の色に合わせて付く(ストライプや色のばらつきも引き継ぐ)
織り上がる様子をアニメーションにできる
アニメーション用の機能は4つあります。Weave Buildは、横糸が1段ずつ入って布が織り上がっていく様子を見せます。Wrap Morphは、平らな織物がオブジェクトの表面に巻き付くまでを動かします。Windは房や毛羽を風でなびかせ、Ply Spinは撚り糸を糸の軸まわりに回します。設定の値にはそれぞれキーフレームを打てて、Keyframe All Settingsを使えば全部の設定をまとめて記録できます。
価格・入手先
| 価格 | 12ドル |
| 対応バージョン | Blender 5.1以降 |
| ライセンス | GPL |
| 作者 | Voyde Procedural |
| 入手先 | Superhive |
セール価格の8.40ドル(30%オフ)で販売されています(終了日の記載なし)。動作はBlender 5.1.2と5.2.2で確かめられています。レンダリングはCycles推奨で、糸のジオメトリと毛羽・房のヘアカーブはEEVEEでも表示できます。糸の本数や撚りの数、毛羽の密度を上げるほどジオメトリが増えてレンダリングも重くなるので、カメラとの距離に合わせて細かさを決めるよう作者は勧めています。デモシーンとREADMEが付属し、各機能の説明は製品ページのDocumentationにまとまっています。
管理人のひとこと
背景の小物には、かごやラタンの椅子、金網のフェンスがよく出てきます。編み目はたいていテクスチャで済ませるので、糸を1本ずつジオメトリで組むことはあまりありません。
ジオメトリのまま置くとセルルックでは糸1本ずつに線が出てしまうので、うちならWeave Itで作った編み目をベイクして、テクスチャとして使うと思います。糸が実際に上下に交差しているぶん、凹凸や陰影を手で描くより自然な柄が焼けそうです。



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