JCut|Jキーで頂点をつなぎ、エッジの途中からも面を切れる無料Blenderアドオン

人体メッシュの胸元でオレンジに光る頂点がエッジでつながっている図と、JCutのロゴ、One hotkey, two purposesの文字 Blender

ArtVit氏が作った無料のBlenderアドオンJCutが、2026年10月7日にBlender公式のExtensionsで公開されました。編集モードで頂点を1つ選び、別の頂点にカーソルを合わせてJキーを押すと、2つの頂点がエッジでつながります。カーソルの先に頂点が無ければ、エッジの上に頂点を足して面を分割します。1つのキーで「つなぐ」と「切る」の両方ができるアドオンです。10月10日の1.1.0では、間にある面やエッジをまたいで切れるようになりました。

カーソルを合わせてJキーで頂点をつなぐ

頂点選択モードで、始点にする頂点を1つ選びます。選択をすべて外した状態で頂点にカーソルを合わせ、Jキーを押して始点にすることもできます。次に、つなぎたい頂点にカーソルを合わせてJキーを押すと、2つの頂点の間にエッジができます。つなげない頂点を指したときは、その頂点だけが選ばれた状態に切り替わるので、そこを始点にして続けられます。

人体のメッシュ上で、Jキーを押して頂点どうしをつなぎ、面を切っていく様子
Jキーで頂点をつなぎ、面を切っていくところ(画像:Blender ExtensionsのJCut紹介動画より)

近くに頂点が無ければ、エッジの上に頂点を足して切る

カーソルの近くに頂点が無いときは、エッジにカーソルを合わせてJキーを押します。JCutはカーソルの位置をエッジの上に投影してそこへ頂点を足し、始点との間をエッジでつないで面を分割します。近くに頂点があるときは、エッジへの追加より頂点への接続が優先されます。始点につながっているエッジを指したときは、面は分割せず、そのエッジだけを分割します。隣の面も合わせて更新され、重なったエッジは作られません。

処理のあとは行き先の頂点が選ばれたままになるので、Jキーを続けて押せば次々に切っていけます。Ctrl+Zでは1回ずつ元に戻せます。

1.1.0で、複数の面をまたいで切れるように

10月10日に公開された1.1.0では、間にある面やエッジをまたいで切れるようになりました。行き先には頂点とエッジのどちらも指定できます。Blender Extensionsに寄せられたレビューでは、細分化したメッシュの上でも正確に切れると書かれています。

標準の「頂点の経路を接続」やナイフとの違い

Blenderには、同じJキーの「頂点の経路を接続」と、Kキーのナイフが最初から入っています。JCutとの違いを並べると、次のようになります。

頂点の経路を接続(J)ナイフ(K)JCut(J)
次の点の指定つなぐ頂点を先に全部選ぶクリックで点を置くカーソルを合わせてJ
確定押した時点で確定SpaceかEnterJを押すたびに確定
切れる場所選んだ頂点の間頂点・エッジ・面の上どこでも頂点か、エッジの上

標準のJでは、つなぎたい頂点を順番に選んでから押します。もう一度押すと、最後の頂点と最初の頂点がつながってループが閉じます。ナイフはクリックで切る線を引いていき、最後にSpaceかEnterで確定します。面の真ん中にも点を置けます。JCutは、カーソルを合わせてJを押すごとに1本ずつ確定します。そのぶん、面の内側に浮いた頂点は置けず、一度に切れるのも1つのメッシュだけです。JCutの既定のキーは標準と同じJで、プリファレンスで別のキーに変えられます。

頂点を拾う距離とショートカットの設定

頂点やエッジを拾う距離はピクセル単位で、プリファレンスのアドオン設定から変えられます。ショートカットもJキー以外に変更でき、Ctrl・Shift・Altとの組み合わせはBlender標準のキーマップの仕組みで指定します。キーマップの画面で「JCut」と検索しても、同じ割り当てが出てきます。

ソリッド表示では、編集中のメッシュの裏に隠れた頂点は選べません。X-Ray表示にすると、奥の頂点も選べます。ほかのオブジェクトは、手前にあっても選択の邪魔になりません。作者は、平らで凸形の面に最も向いているとしていて、凹んだNゴンや平らでないNゴンでは、切った結果を確かめるよう説明しています。

価格・入手先

価格無料
対応バージョンBlender 4.2 LTS以降
ライセンスGPL-3.0-or-later
作者ArtVit
入手先Blender Extensions

対応バージョンはBlender Extensionsの表記で、紹介動画には「Blender 5.0+」と書かれています。不具合の報告はGitHubのIssuesで受け付けています。

管理人のひとこと

3ds Maxの編集可能ポリゴンにある「カット」に近い操作です。頂点からエッジ、エッジから頂点へとクリックで続けて切っていけるので、Maxではトポロジーを直すときによく使います。Blenderではナイフ(K)で同じことができますが、Enterで確定する一手が挟まるので、1本足すだけのときは少し面倒に感じていました。

JCutはJキーを押すたびに確定するので、1本ずつ形を見ながら足していけます。顔まわりでループを1本だけ逃がしたい、くらいの直しに向いていそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました